Peakdesign ピークデザイン スライドライト SLL-BK-3

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山で一眼レフカメラを携行する際に重宝しているPeakdesignのCapture Proですが、同ブランドのストラップ製品である”SLIDE(スライド)”の軽量(細い)版”SLIDE LITE”を購入しました。ただでさえ取り付け/取り外しが面倒なカメラストラップですが、その煩雑さを解消してくれるのがこのSLIDEストラップ。似たようなコンセプトの商品は多々ありますが、Captureとの相性も考慮して選んだ製品です。

では早速見ていきましょう。

 

商品の構成

開封すると以下のパーツを確認できます。

Canon EOS 7D Mark II f/3.2 1/100sec ISO-400 35mm

商品構成
  • 本体ストラップ×1
  • アンカーリンクス×4
  • 小型アンカーマウント×1
  • 4mm六角レンチ×1
  • 小型リング×2
  • 携帯用マイクロファイバーポーチ×1

本体ストラップは言うまでもありませんが、アンカーリンクスは最大で3個カメラに取り付けることになるので、1個は予備というところでしょうか。あるいは、2個をカメラに取り付ければ最低限の機能は果たせるので、2個ずつを2つのカメラに使うということも考えられます。アンカーリンクスがカメラのストラップリング(ホール)に通らない場合は楕円形の小型リング×2を使って取り付けることになります。

小型のアンカーマウントはCaptureをすでに保有している場合はそちらを使うことになるので、私としては不要でした。

携帯ポーチ・・・。アンカーリンクス、アンカーマウント、六角レンチを収納するためのものなんでしょうかね。本体ストラップ自体を収納するのは難しいのであまり役立つ機会はなさそうです・・・。

アンカーリンクスの取り付け

SH-02J f/2.2 1/30sec ISO-125 4mm

上の写真のようにしてアンカーリンクスをカメラ本体のストラップホールに取り付けます。クライミングでいうところの「ガースヒッチ」ですね。

カメラの機種によってはストラップホールが小さすぎてアンカーリンクスの紐が通らない場合もあると思います。その際は付属の楕円形のリングを使うことになります。

 

 

SH-02J f/2.2 1/30sec ISO-200 4mm

両サイドに取り付けるとこんな感じです。ちょっと垂れ耳ができたような感じです。気になると言えば気になりますがストラップ本体の着脱の利便性とのトレードを考えれば全然許容範囲です。

 

 

Canon EOS 7D Mark II f/3.2 1/100sec ISO-320 35mm

ちなみにこのアンカーリンクス、その外見ゆえ耐荷重が気になるところですが、ご丁寧にタグによる説明がついていました。

90kg以上の耐荷重があるそうです。一眼レフカメラの携行という意味では十分なスペックですね。

この紐も3層構造になっており、黄色い生地が出てきたらヤバから交換してね!という目安があるので、これはわかりやすい仕様ですね。こういったちょっとした気配りは製品として◎です。

 

 

本体ストラップとアンカーリンクスのジョイント

では早速本体とアンカーリンクスをジョイントしてみましょう。

SH-02J f/2.2 1/40sec ISO-100 4mm

ストラップの金具上部(写真では下側)からアンカーリンクスをスライドさせて・・・

 

SH-02J f/2.2 1/50sec ISO-80 4mm

カチッとなれば取り付け完了。特にコツとかあるいや入れにくいといった感じはしませんでした。

アンカーリンクスは上から押しながら下へずらすことで外れますが、意図的に行わない限りまず自然に外れることはないと思います。

 

SH-02J f/2.2 1/33sec ISO-320 4mm

こんな感じです。

 

ストラップの扱い

ストラップは非常に頑丈に作られています。材質は車のシートベルトをイメージするとわかりやすいと思います。

が、非常に頑丈ゆえにまとまりにくいです。放っておくとループが広がってしまい、テンション(張り)が効いていないと少々しまりが悪いので、私はテープクリップを使用しています。SLIDE LITEはストラップ幅が32mmなので、それに合わせたクリップを使用しています。ちなみにLITEでないタイプは45mmです。もはやシートベルトそのものですね・・・。

Canon EOS 7D Mark II f/3.2 1/100sec ISO-500 35mm

結局、このクリップで固定しているので、この商品のウリの一つである「ストラップ長の容易な調整」を殺してしまっていますが・・・まぁ私の場合はその機能自体には特にメリットを感じていないので、良しとします・・・。

Canon EOS 7D Mark II f/3.2 1/100sec ISO-1600 35mm

写真の銀の部分のパーツをレバーのように上げ下げすることによって、ストラップ長の調整が簡単にできます。

 

Captureとの連携

連携というか・・・そもそも標準のストラップだととにかく着脱が恐ろしく煩雑、ということでそれを解消した商品がこれです。なのでザックを背負っている間はザックに取り付けたCaptureにて携行。ザックを下したときはSLIDEに付け替えて携行。という切り替えがとにかく容易になったという意味ではとても相性がいいです。

とはいえソレは商品同士の相性がいいというか、場面に応じた使い分けがはっきりするようになった、ということでしょうね。

 

 

まとめ

山行中の携行という意味ではCaptureがまず間違いなくメインで使うことになりそうですが、Captureはあくまでザックとセットでの利用になります。ザックをデポして撮影を行いたい場合などは直持ちか専用のハンドグリップを使うことになりますが、それでも落下の危険性は否定できませんし、また必ず片手がふさがってしまうので、そんなときはやはり首かけ肩がけのストラップが欲しくなりますが、SLIDEなら確実の着脱の煩わしさからは解放されます。

そう考えると山での使用はそれなりに限定的にはなりそうですが、普段のスナップ撮影といった場面ではむしろ主力になるのではと期待しています。もう少し経験値は必要ですが、随時アップデートしていきたいと思います。

ココがグッド!
  • ストラップの着脱が容易(とにかくこれが一番のオススメの理由です)
  • カメラ側には最低限のパーツのみの取り付けでOK
  • アンカーリンクスの耐荷重と消耗状況がわかる設計
ココがイマイチ!
  • ベルトがゴワつきすぎ。ザックのウエストベルトのポーチに入る程度が理想
  • もう少し価格を抑えてもらえれば・・・

 

イマイチな点はあるにしてもそれを十分上回るパフォーマンスを持った商品だと思います。

 

4 件のコメント

  • 素晴らしいクオリティのブログサイトですね!!
    開設おめでとうございます。
    出来映えの素晴らしさに、すっかり度肝を抜かれてしまいました!

    このストラップは気になっていたものでした。
    shoytomoさんは、登山時にはキャプチャーをショルダーベルトに付けてカメラを持ち運んでいるのでしょうか?
    この方法もずっと気になっていたものです。
    私もその方法を考えてはみたのですが・・・カメラをはだかで持ち歩く事に抵抗がありました。
    特に登山時には木の枝や岩に当たったり、雨水や雪が落ちてきたりと、色々気になりませんか?
    後は片方だけの肩が痛くならないかなぁ・・・という不安も(笑)
    でも、これだけ認知されているという事を考えると、一度は試してみるべきなのかも知れませんね。

    私もストラップは取り外しが出来て長さ調節が容易な速写ストラップを使っています。
    http://www.memograph.jp/camera-goods/camera-strap/jetglide2.html
    ジェットグライド2というものを使っていますが、丈夫で軽いので、安心して軽快に使えて良い感じです。
    ピークデザインのものと比べると使い勝手はどうなんだろうなあ?というのはありますね。
    とはいえ、私の場合、ほぼほぼ取り外しをする事は無く、もっぱら長さ調節の使いやすさのみ重宝している感じでね^^;

    • Hideさんいらっしゃいませ~♪
      早速のご訪問、ありがとうございます!
      色々と機能を詰め込みすぎな感が否めないので日常運用に耐えうるか心配ですが、三日坊主にならぬようにしたいと思います。

      登山時のカメラ運搬にはキャプチャー使っていますね(以前はB-Gripという他の製品を使っていたのですが、ワケあってキャプチャーに乗り換えました)。
      裸で持ち歩くことへの抵抗はそれほどなかったですね。メーカーとして耐久性を謳うのであれば多少の木や岩くらい(多少の岩って・・・笑)ぶつかってナンボでしょう!と強気に出ています。乱暴に扱う気はありませんが、肩口に装着しての運用内で想定できる衝撃で壊れるような耐久性がEOSハイアマチュアクラスのスペックなのであれば、もうCanonは使えないかなぁとも思っています。

      一応、雨雪対策としては防塵防滴レンズとの組み合わせと専用のレインフードを被せていますが、普通に雨が降ってしまった時はそもそも撮影意欲も失せてしまうので完全にザックの中に入れてしまいます。
      肩口装着の運用に変えてからはもう5~6年が経ちますが、今のところカメラ本体への大きな事故はないですね。
      それ以前は私もストラップでの携行が主体でした。ザックにハクバの首の負担ZEROフックを着けて(Hideさんもキドコンでもお見掛けしてような気が)。実はその時に一度大きな傷をつけてしまったことがあります。その対策のためにブラつき防止を取り入れたりLoweProのトップローダーを改造したりしたのですが、煩わしくなってしまったので諦めました(笑)

      片方の肩だけへの負担については、これはご指摘の通りですね。慣れるとそれほど気にならないことも無いのですが、長時間歩いていると確実に肩口に響きます。同じくキャプチャーを使っている知人とも話したのですが「これは宿命かな~」と(笑) これらの肩口装着系は、軽めのレフ機か軽量なミラーレスまでが限界のような気がします。EOS一桁台クラスだと、重さによる負担に加え歩行中の振られも結構気になってくると思います。それらを踏まえたうえで、利便性をとりました(笑)

      ご紹介いただいたジェットグライド2はお恥ずかしながら知らなかったのですが、こちらの製品もよさそうですね!
      基本的な使い勝手はピークデザインのスライドと大差はないと思いますよ。記事では触れませんでしたが、スライドではレンズを下向きにして携行できるという追加選択肢があるということくらいですが、それほどのメリットはなさそうな気もします。
      ジェットグライド2は結合部にプラスチック製のバックルを使っているようで、こちらの耐久性が少し気になりましたが、使ってみていかがですか?先述のB-Gripを手放した経緯がプラスチックの劣化によるものだったので・・・

  • shoytomoさんは、やっぱりカメラもしっかり登山仕様なんですね!
    私は以前、SIGMA35mmArtを使っていて、山でカメラを水没状態にしてしまった事がありました。
    小雨の中を、モンベルのレインカバーをつけて撮影していたのですが、濡れた手で操作していたのがダメだったのでしょうか・・・
    当時は5DMark2が、まさかそれくらいで浸水するとは思って無かったのでかなりのショックでした。
    当然の事なのですが、レンズ側も防滴仕様じゃないと全く意味がないのですねぇ;;
    幸いな事に、レンズもカメラも数日乾燥させる事で復活してくれたのですが、それ以来あまり過信しないようになってしまっています^^;
    晴れていても、木の枝に積った雪がドサっと落ちてきたりとかもありますしね(笑)

    さて、キャプチャーですが・・・
    やっぱり私のスタイルだとちょっと無理があるかなあ~
    登山では、5DNark4に1kg超えの14mmArt+スピードライトが常用スタイルなので、重すぎる気がします。

    そういえば、ストラップに悩んでいた時に、スライドだと首掛けに最適な長さまで短くならないんじゃないかと思ってやめたような気がします。
    ご指摘のように、私は「首の負担ZEROフック」を使っているのですが、これに掛けて胸元まで短くなる長さのストラップが理想です。
    これがうまく出来るようなら、今度スライドも検討してみようかな?
    ジェットスライド2は、今のところ不満点が特にありません。
    長さ調節がスピーディーに出来るので、登山時というより、たすき掛けで普段のお出かけスタイルの時に重宝する感じですね。
    バックルも不意に外れるような事もなく、この開発メーカーが、もともと登山用品などを手掛けていたところだという点でも安心出来ています。

    • Canonに限らずですが、ボディはもちろんレンズまで防塵防滴仕様となると選択肢はかなり絞られてしまいますよね・・・
      Lレンズですらすべて防塵防滴というわけではないみたいですし・・・。

      小雨で浸水というのは結構ショックですね。といっても私はあまり小雨の中で運用した経験がないので実のところはどうかわかりませんが・・・。

      Hideさんは登山でもスピードライトを使用されていましたね。私はHideさんのよりほんの少し小ぶりの430を所有していて、一度だけセットしたままキャプチャーに装着してみましたが、さすがにコレはブラッブラに振れまくって無理がありました(笑)
      結局、登山の時にはストロボ同調速度より早くシャッターを切ることは稀ということもあって、登山装備からスピードライトはなくなってしまいました。。。

      ストラップに限らずですが、登山用品を手掛けていたデベロッパーの製品となると安心度合いも高いですね!今のところ不満点が無いようでしたら、スライドもそれほど強みがあるというものでもないので現状維持でよいかと思いますよ。私の場合はキャプチャーや(まだ記事としてアップしていませんが)ハンドストラップのクラッチとの相性(連携?)がよかったくらいですので。

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