2022.6.19
前回、4月上旬に登った残雪期北横岳で踵を激しく痛めてしまい、一週間以上歩くこともままならない状態になってしまいました。
歩けるようにはなったものの、ちょっとした負荷ですぐに踵が痛むようになってしまい、その後「リハビリハイク」と称して近場鎌倉あたりのハイキングコースなどを歩いていましたが、短時間だけでもすぐに痛み出すのを繰り返し、「今後登山はどうなるんだ?」と不安に苛まれる日々を過ごしていました。
その間チビワンとは週末はロードバイクばかり。あくまで「グラベルロードバイク」なので舗装路が主戦場ではないのですが、チビワンの慣れのため、私の体力維持のためということでもありました。(幸い、ロードバイクでは踵が痛むことはありませんでした)
そうこうしているうちに「やっぱりまた山に登りたい」となったものの、チビワンはロードバイクにハマり、気持ちがお山から少し離れてしまった様子・・・。これはマズイ!と、ちょっとハイキング×ロードバイクを企画してみました。
目次
山行ルート
大楠山は三浦半島の真ん中。三浦アルプスの少し南に位置する標高246mの里山です。
大楠山は以前にも登ったことがあるのですが、湘南国際村の駐車場から舗装路を歩き、山頂直下だけの登山道を歩くという超ショートコースでした。
今回は駐車場から少し遠回りしてロードバイクで下り、葉山御用邸前を通り海岸線を抜けて前田橋まで(緑線ルート)。前田橋からは前田川沿いの遊歩道を歩き、大楠山山頂まで登ります。登頂後はほぼフラットな舗装路を歩き駐車場まで戻る(赤線ルート)という、ロードバイク×ハイキングの周回ルートです。
「駿河湾から富士山」「日本海から栂海街道で白馬岳」レベルには程遠いですが、ちょっとしたプチ「Sea to Summit」を体験できるルートです。

山行目的
短いルートなので足が痛まないように様子を見つつ、可能な限り海と山と沢を楽しんできたいと思います。
本日の山行目的
- リハビリ後の踵の様子を見る!
- 海と山を同時に楽しむ!
- 前田川遊歩道で涼を得る!
湘南国際村駐車場からライドスタート
超久しぶり(それこそ10年以上ぶり!?)の車での輪行。グラベルロードバイクはタイヤクリアランスが広く、かつホイール固定はスルーアクスル方式なので、クイックスルー用のアダプタはそのままでは使えません。なのでスルーアクスル用のアダプタを乗っけた状態でバイクを固定しています。
実はこれはこれで色々な試行錯誤があったのですが、その話はまたどこかで・・・。
チビワンのグラベルロードはKHSのGRIT24。コンポはShimanoのALTUS。フロントシングルのリア9速です。構成としてはガッツリ大人用ロードバイクを変わらないので、子供用自転車にしてはまぁお高い買い物でした・・・。
ウェアはなるべく登山と兼用できるものは兼用しますが、レーパンを買うかどうかちょっと迷い・・・。なのでパットがないのでサドルには残念なサドルカバーを。この辺りはちゃんと考えてあげないと可哀想かな?
ロードバイクに乗った状態での一眼レフカメラ運用をどうするかが今後の課題。ライド中はほとんど撮影できず(涙)
で、あっという間に前田橋。。。
6月の蒸し暑い真っただ中。早速コーラ補給ですが・・・ちょっと早くない!?
前田橋よりハイキング開始
さて、ここからはハイキング装備に換装です。チビワン、ついに子供用登山靴を卒業しました。言わずと知れたキャラバンのC1_02S。このモデルのキッズ版であるC1_JRを履いていたため、移行の違和感はほとんどなかったようです。
シューレース(靴紐)の締め付けは「自己責任」の名のもと、チビワン本人にやらせることにしました。
ソックスは・・・行く行く詐欺で結局行かなかった妻用に買った登山用ソックス。「いつかその時が来たら」と、遠い未来のように思っていましたが、あっという間でしたね。
普段の運動靴は24.0cmですが、登山靴はソックスの厚みを考慮して24.5cmを購入しました。
登山準備完了!チャリはココにデポして行きます。
前田川遊歩道の案内板。現在は一部通行できない箇所がありますが、それでも総距離は1km以上もあるのですね。
では出発です。
前田川で納涼
小さな子供が遊んだりできるような川なので、とても整備されています。
ユウゲショウ(夕化粧)がここだけに咲いていました。
雨後ということもあってそこそこの水量ですね。でもチビワン、そっちの選択は行き止まり・・・。
「カニがいる!」
雨後で少々濁り気味でしたが、元々水質は綺麗なんでしょうね。
おろしたての登山靴なのでドボンはやめてね・・・。
おぉー!
人工の小滝ですが、マイナスイオンばっちりで気持ちいい!
いいですねぇ。こんな雰囲気の良い遊歩道だとは思ってませんでした。
日差しも大半が遮られていて、しっかりと涼を得られます。
大楠山取り付き。泥濘地獄へ・・・!
遊歩道はまだ続きますが、大楠山へ上るにはここ尾片瀬橋にて陸路にあがり、ここから登山道を登ることになります。
ストイックに登り。そして・・・
もう道中ずっと泥濘地獄で二人とも辟易。どろどろー
約1時間ほどでランドマークのレーダー雨量観測所に到着。山頂はすぐそこです。
最後の登りを抜けると、山頂です。
山頂へ
大楠山(241m)山頂に到着です。
久々の山でのヌードル♪
展望台から。うっすらと箱根の山々が見れますが、富士山は雲の中です。
我が町のシンボル、ランドマークタワー
コレ、戦争中の砲台だったとか?と思って調べたら、砲台ではなく電探(電波探信儀)だったそうで。やはり戦争中の遺産か・・・。
山頂を彩る花々。これはニワゼキショウ(庭石菖)
ムラサキカタバミ(紫片喰)
超ちっこいアレチバナガサ(荒地花笠)
泥濘地獄の次は灼熱地獄!
山頂からある程度下ると舗装路歩きになりますが、ジリジリ&ギラギラ。クラクラしそうなほど暑いです。チビワン、お背中冷却モードへ
ハルジオン(ヒメジオン?)とムラサキツメクサの野を抜けて
たまに涼しい風が吹いたから良かったけど、無風だったら溶けてたな・・・。
なんとか駐車場に到着。いやー、暑かった。本当に暑かった!お疲れちゃん!
振り返って
このミックスアクティビティ、いいね!とは思うものの、準備から撤収までがまぁ面倒くさいです。登山と輪行を同時にやるわけだから手間も二倍で仕方ないとは思いますが・・・。
でもやっぱり、その手間以上に楽しめると思います。今回はお試し的に近場のお山で実践してみたけど、もっと地方に出てちゃんとしたお山でやったらもっと楽しいだろうという確信めいた手ごたえがありました。
さて大楠山。
前田川の遊歩道は山トモさんから話は聞いていましたが、ここまで気持ちの良いものだとは思いませんでした。近場でサクッと涼を楽しむにはホントおすすめです。
ハイキングコースは・・・前日の雨を知った上で歩いたとはいえ、ここまで泥濘地獄だとは。「ここもう二度と歩きたくないわー」というチビワンの言、わからんでもない。まぁドライだったら歩きやすいとは思うので、また秋口にでも来ようね。
山頂では久しぶりにチビワンのヌードルスマイルが見れました。
先週11歳の誕生日を迎えたチビワン。11歳になって体つきも大人っぽく逞しくなってきたなぁと思います。そして何より父親の趣味によく付き合ってくれるよ。ホント感謝。
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実に一ヶ月半ぶりの登山・・・。
足(踵)の状態は思ってた以上に芳しくなく、ちょっと今後の登山ライフをどうしようかと思ってしまうほど。しんどい。正直しんどい。この山行の翌日もやはり少し痛みが出てしまいました。こんなショートコースなのに。。。
故障の諸悪の根源となっていたアクティビティはやはり登山で、装備(靴)と歩き方が一番の問題。加えて減量やストレッチなど根気強く続けていく必要がありそう。
整形外科のお医者様も登山のエキスパートというわけではないので、この辺りは医師の見解を噛み砕きながら登山スタイルを変えて行かないとなー、という感じ。生涯に渡って続けたいものね。
山行データ
- 出発時刻 / 高度: 10:14 / 168m
- 到着時刻 / 高度: 14:06 / 168m
- 合計時間: 3時間51分
- 合計距離: 15.33km
- 最高点の標高: 246m
- 最低点の標高: 5m
- 累積標高(上り): 437m
- 累積標高(下り): 433m
Reliveで山行振り返り
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