2019.10.1
美ヶ原下山後さっそく車で移動し、ダブルヘッダー二座目となる霧ケ峰高原へと舞台を移しました。
霧ヶ峰は一年前に夜景を求めて登りましたが、ガスガスの中敗退し、視界数メートルの中敗退した苦い思い出があります。予報では夕方まで天気はもちそうですが、果たしてリベンジなるのでしょうか・・・・?
山行ルート
車山肩の駐車場から、レーダードームのある車山(霧ヶ峰山頂)に向かいます。下山は乗越を経由して湿原の中を歩き沢渡まで下り、登り返して車山肩まで戻る周回コースです。湿原の途中では一旦ルートを逸れて蝶々深山をピストンします。
山行目的
自身初の東海地方そして岐阜のお山。当面は登れることはないだろうなと思っていたお山に登るチャンスがやってきました。写真でしか見ることがなかった景色を眺め、あれこれやのスポットを思う存分に堪能したいと思います。
本日の山行目的
- 1年前のリベンジ、ガスのない霧ヶ峰一帯の眺望を拝む!
- 天然記念物指定の霧ヶ峰湿原植物群落を堪能する!
到着と同時にリベンジ達成!快晴の車山
美ヶ原から車で約40分。車山肩の駐車場に到着しました。前回はガスに覆われた上に日没直前ということもあって視界は全くなかったのですが、到着と同時にリベンジを確信する空模様が待ち受けていました。
この車輪のモニュメント以外は真っ白だった一年前。その先にはこんな景色があったのですね。
視界数メートルでヘッデン灯して恐る恐る歩いた道もこの通り。
さらに蒼穹というオマケ付きです。
車山肩方面。遠方の山々の稜線は雲の中ですが、それでも十分な眺望。
とても気持ちの良い中を山頂に向かって歩きます。
山頂からの眺望
相変わらずレーダードームの存在感は大きいです。一年前、暗闇のガスの中に突如この建造物が現れたときはゾっとしたものですが・・・。
雲の動きがいい具合に草原の明暗を目まぐるしく変えています。この雲のおかげで直射日光も遮られて快適でした。
写真左奥には・・・先ほどまで歩いていた美ヶ原が見えますね。
70-200mmに換装。あちらの空模様は相変わらずのようですね。
そして反対側(南側)に目を向けると、ドーンと八ヶ岳連峰が聳え立っています。写真左の蓼科山に雲がかぶっている以外はいずれの稜線もはっきりと見て取れます。
南アルプスは逆光の上に稜線上は雲に覆われているようで、主要な名峰群はほとんど目にすることができませんでした。
これから歩く湿原と車山肩の方面。雲が直射日光を遮ってはくれますがあまり暗くなりすぎても困りますね・・・。
ここで本日二杯目ですが、淹れちゃいました。リベンジ達成とこの眺望を拝めば、このコーヒーもより一層味わい深くなるというものです!
山頂には車山神社があります。
リベンジ達成の感謝と、下山までの安全をお願いして・・・
湿原に向かいます。
霧ヶ峰湿原の魅力
最初の分岐。ここを左へ進むと最短で車山肩の駐車場に戻れます。私は蝶々深山(写真右奥)にも登りたいのでここは右に進みます。
まるで尾瀬沼を歩いているような気分になれますね。木道の上を歩く感触が心地よいです。
車山周辺の湿地帯は車山湿原と呼ばれていますが、この先の八島湿原、踊場湿原とこの車山湿原の三つを合わせて「霧ヶ峰湿原植物群落」と呼ばれ、国の天然記念物に指定されています。
振り返っても絵になる!レーダードームがわかりやすいランドマークになっていますね。
次の分岐です。左に行くと沢渡を経由して登り返して車山肩の駐車場に向かいます。左が蝶々深山とその先の八島湿原へ至ります。八島湿原まで行くとさすがに下山が遅くなるので蝶々深山まではここからピストンすることにします。
緩やかですが地味に堪える登り返し・・・ですが、景色に癒されそれほど辛さは感じませんでした。
蝶々深山の山頂はとても広く、まさにブロードピーク。車山のような喧騒もなく、一人貸し切り状態でした。
車山とその向こうに八ヶ岳。どうやら蓼科山の雲は取れたようですね。
蝶々深山からだと車山の全貌を眺めることができます。緩やかな弧を描くような山容ですね。
さて再度湿原に戻ります。
湿原の中心部は日に照らされると金色の野に様変わり。色づき始めた葉と抜けるような蒼穹のコントラストが見事です。まさに錦繍の野。
ここから先は背の高い樹木が増えてくるのですが、ここからだ湿原の見どころ第二弾とも言えます。
踏み跡は笹に覆われて見えずらくなっていますが、ロストするほどではありません。それがまた一層手付かずの秘境感を漂わせています。
私の知っている、そしてイメージしていた霧ヶ峰とはだいぶ違った素晴らしさを堪能できました。
本格的に色づき始めているところも。いよいよ秋の到来ですね。
沢渡から車山肩までの最後の登り返しが堪えましたが、光のカーテンに癒され・・・
素晴らしい自然の贈り物となって私の背を押してくれました。
これを越えると、車山肩はすぐそこです。
戻ってきました。お疲れさまでした。
美ヶ原・霧ヶ峰を彩るビーナスたち
ここで、前後編通して見つけた花々を紹介します。9月ということで最盛期は過ぎていますが、それでも足元に目を凝らせばまだまだ可憐な花々がその姿を見せてくれます。
アカツメクサ(赤詰草)
アザミ(薊)
ハクサンフウロ(白山風露)
ホタルブクロ(蛍袋)
ヤマハハコ(山母子)
ウメバチソウ(梅鉢草)
ウスユキソウ(薄雪草)
イブキボウフウ?
エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)
オヤマリンドウ(御山竜胆)
マツムシソウ(松虫草)
ノコンギク(野紺菊)
キリンソウ(麒麟草)
コウゾリナ?
トリカブト(鳥兜)
番外編。。。濡れたタンポポ(蒲公英)の綿毛
振り返って
無事にリベンジを果たせただけでなく、霧ケ峰湿原の素晴らしさというオマケ付きで堪能することができました。道中では地元の小学生と思われる集団が車山肩から湿原を経由して車山に登って行ったようで、地元の子供たちのお馴染みのイベントになっているのでしょうかね。きっと子供たちにとって良い経験になるのでしょう。
前編の美ヶ原と合わせて、この日は大した高低差はなかったものの、存分に歩けました。前日の苦行(笑)の疲れも考えたらもう十分な運動量。本当に久々のガッツリ登山でしたが、撮影にもじっくりと時間を回すことができました。
今回はマクロ機能付きの24-70mmを持っていたので、花々の撮影はほぼすべてこのマクロモードで撮影しましたが、なかなかに楽しかったです。相変わらず重量級の荷物なので、マクロでの撮影時の呼吸停止は本当に辛い(笑)。が、これで少し花のマクロ撮影にも面白みが出てきたことですし、ずっと敬遠していた「花の名前を覚える」という課題も再開してみようかなと思いました。
二日間、色々ありましたが本当に素晴らしい山旅でした。
山行データ
- 出発時刻 / 高度: 12:42 / 1797m
- 到着時刻 / 高度: 16:01 / 1797m
- 合計時間: 3時間18分
- 合計距離: 6.95km
- 最高点の標高: 1913m
- 最低点の標高: 1664m
- 累積標高(上り): 325m
- 累積標高(下り): 317m
Reliveで山行振り返り
最近のコメント