2021.11.23
今年は紅葉のピークに出遅れたかと思ったものの、ここ最近は雨乞岳→三方分山と緯度を下げるようにお山をチョイスしたのが功を奏したのか、シーズン後半にもかかわらず控えめな予想以上に紅葉狩りを楽しむことができました。
そして今回は近場の箱根でのんびりと。やはり前回からは緯度を下げ「あわよくば」の紅葉を楽しめればという思いのもと矢倉岳(870m)を歩いてきました。
目次
山行ルート
地蔵堂から足柄峠への分岐となる山伏平まで比較的緩やかな登山道を直登します。
山伏平からは多少勾配がキツくなりますが、20分ほどで矢倉岳に登頂。下山は往路をそのまま戻るピストンルートです。
山行目的
近場で時間にも余裕がありルートもそれほど長くはないのでのんびりとした晩秋ハイクを楽しみたいと思います。
本日の山行目的
- 晩秋のお山歩きを満喫する!
- 広い山頂でコーヒーと富士眺望をのんびりと楽しむ!
地蔵堂より登山開始
午前8時42分。地蔵堂公園の駐車場に駐車して登山準備。昔からある公園ですが、レトロな滑り台とブランコのみのストイックな公園です。
地蔵堂公園の駐車場では約20台ほど駐車可能(無料)です。トイレも併設されているので助かります。
地蔵堂。お参りして道中の無事を祈って出発です。
地蔵堂は現在はお堂だけとなっていますが、以前はこの地に本院となる寺院があったといわれています。昔から箱根・足柄の峠越えの開始地点となっており、道中の無事を祈願するために祀られたのでしょうかね。
地蔵は鎌倉時代~室町時代に作られたといわれており、神奈川県の重要文化財に指定されているとのことです。
「金太郎大もみじ」とよばれる大きな楓の木。その隣から登山道に入ります。
陽が当たるともっと映えそうなので、戻ってきたらじっくり撮りましょう。
早速のお山の雰囲気に心が落ち着きます(と同時にワクワクも)。
ね!
登り坂へ取り付く直前に、渡渉ポイントがあります。
足場に迷いながらもドボンすることなく無事に渡れました。
ここからはストイックに登ります!
咲きかけのリンドウ(竜胆)。時期的に花は多くなく、後にも先にもここでしか見れませんでした。
静かな登山道
勾配が少し落ち着くと、しばらくは送電線に沿って歩きます。
少しだけ視界が開けて、足柄峠の稜線が見えました。
大地に呼び掛けているので邪魔はしないようにします(笑)
走りたくなる回廊です。「逃!走!中!」とか叫んでますが・・・
樹林帯は基本かなり暗いのですが、黄葉した杉の落ち葉が敷き詰められていて、登山道全体が明るく感じられました。そして誰ともすれ違うこともなく、静かな山歩きを堪能できました。
まだまだ健在だった暖色の山肌。そして山頂へ
山伏平に到着です。ここは矢倉岳方面、足柄峠方面、山北駅方面、そして地蔵堂方面(歩いてきた道)への分岐となっています。
見事な暖色の落葉絨毯です。
彩!
どちらかというと散ってしまった葉のほうが多いのですが、これはこれで目の保養になりますね。
上は上で、まだまだ健在の紅葉も。
そして、背後に目を向けると・・・見えたぁ!
紅葉に富士山に、踊ってまうぜ!
今にも隠れてしまいそうな状態ではあるんですけどね・・・
さぁ、山頂はすぐそこです。
山頂の高いホスピタリティ!
午前10時35分、ブロードピーク矢倉岳山頂に到着です。
まだ10時半か・・・かなり早いのですが、ランチにしますか。
なんと一部のベンチ前にはミニテーブルが設置されていました。これはとても助かりますね。前回は無かったのですが、ありがたや。。。
そしてテーブルにはこんな感じでフックもあって、袋を掛けたりすることができます。神対応と言わんばかりのホスピタリティ!
今日は河口湖のコーヒーショップ〝和(なごみ)〟で購入した、その名も「富士山珈琲」。今日というタイミングにはピッタリですね。
そして今日も新調したミニコーヒーミルを。
富士見で富士山珈琲。
(パンフォーカスになってませんが・・・)
正面には金時山。けど金時山はいつも通り前方の雲が邪魔して富士山見えないんだろうなぁ。。。
気持ちよくて楽しそうですな♪
山頂標の一つはこのように外すことができるようになっています。これを持って・・・
広い山頂がほんの一瞬だけ貸し切り状態になったので・・・ハイ!(めっちゃ眩しそう)
使った後は山頂標戻しましょうね。
この山頂標、4年前もお借りしてました。
広々とした山頂が名残惜しいですが、富士山も雲の中に隠れてしまったので下山しましょう。
おしゃべり下山道と、見事な金太郎大もみじ
ピストンで下山します。
こんな感じで荒れている場所が結構ありました。広葉樹よりも杉のような針葉樹のほうが二酸化炭素の吸収能力は優れているといわれていますが、それでも樹齢が40年を過ぎるとその能力も一気に落ちるそうです。
また、近年の気候変動による天候不順で土壌が緩み、高密度で植林された樹木はしっかりと根付かず逆に山肌を荒らすこともあるのだとか。
植かえるにしても膨大な費用と期間を要するといわれています。こうやって登山道を歩けるだけでも感謝しないといけませんね。
まぁそんな私の心の声は置いといて、チビワンとは「さくらの湯に行ったら何の駄菓子を買おうか?」などといった他愛もない会話を楽しみながら歩きました。
渡渉ポイントまで戻ってきました。洗顔でリフレッシュ!
そして金太郎の大もみじまで戻ってきました。青空に紅葉が映えます。
川の右側が金太郎の大もみじです。やはり今年は紅葉当たり年だったのかな?と思わずにはいられません。
グラデーションも綺麗です。
地蔵堂隣の東屋。
地蔵堂と裏手の紅葉。道中の最後に色鮮やかな紅葉を楽しませてくれました。
午後12時45分、まだまだ早い時間ですが無事に下山です。お疲れさま!
それではさくらの湯に参りましょう~♪
♨下山後温泉情報♨
さくらの湯
大人:400円
子供:200円(中学生まで)
※2時間までの料金です。
リーズナブルな価格設定がとてもありがたいです。1階の喫茶スペースにはちょいちょい珍しい駄菓子販売コーナーもあるので子連れにはうれしいです。
振り返って
今年は大きな台風などが無く強風や塩害などによる紅葉の影響は少なかったのでは?と思います。なにより雨乞岳、三方分山、そしてこの矢倉岳で目にした紅葉がその証左かと。
ルートの冒頭こそ渡渉もありチビワン乗り気になりつつも、以降は樹林帯が中心で眺望も多くなく少々飽き気味でした。ただその分会話もたくさんできました。
山頂はそこそこ賑わってましたが地蔵堂ルートは帰路で1ファミリーとすれ違っただけで、静かな山歩きを楽しめたと思います。
富士山はギリギリ拝むことができました。やっぱり矢倉岳では富士山を見たい。山頂では富士山珈琲も挽けて富士三昧。下山直前は雲隠れしてしまいましたがのんびりとした時間を過ごせました。
早出早下山は渋滞も回避できて良いことづくし。たまには近場のお山もいいね!今回も感謝感謝の山行でした。
さて、次はどのお山に登ろうか!?
山行データ
- 出発時刻 / 高度: 08:29 / 412m
- 到着時刻 / 高度: 12:45 / 405m
- 合計時間: 4時間15分
- 合計距離: 5.54km
- 最高点の標高: 873m
- 最低点の標高: 335m
- 累積標高(上り): 551m
- 累積標高(下り): 547m
Reliveで山行振り返り
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