2022.9.3
前回の美ヶ原では視界数メートルの深き濃霧の世界を堪能しましたが(笑)。天候の不安定な夏、今年も勝率が芳しくなかったためやはり眺望の良い山歩きがしたい!
というわけで、少しでも天気のよさそうな御坂エリアの石割山へ。チビワンにとっては実に5年ぶりとなります。今日もグラベルロードバイクもセットで臨んできました。
さてさて、天気や眺望は如何に・・・?
山行ルート
忍野エリアの東端、内野にある用水池前の駐車場を起点に、平尾山へ至る尾根を登ります(平尾山までのルートは山と高原地図上ではバリエーションルート扱いになっていますのでご注意)。
一般道に合流後は、平尾山、石割山を経由して尾根を御正体山方面に北上し、途中から山伏峠へ下山します。
山伏峠への下山後は事前にデポしておいた自転車に乗り、山中を約半周して駐車場に戻ります。
山行目的
富士山を横目しながらの尾根歩きを、気持ちの良いダウンヒルと山中湖サイクリングを楽しんで来ようと思います。
本日の山行目的
- 富士山眺望の尾根歩きを楽しむ!
- バリルート歩行で経験値UP!
- ダウンヒルと湖畔サイクリングを満喫する!
美ヶ原のフラッシュバック!?
午前8時には山梨県内に入ったものの、周囲はすでに小雨。予報では辛うじて雨は避けられそうと思っていたのでいきなり挫折しそうになり。。。
とりあえず山伏峠にはチャリをデポし、内野の用水池前の駐車スペースに到着しました。
内野の用水池前の駐車スペースには7台の駐車が可能です。この先の登山口からのルートがバリルートということもあり、登山者の駐車は私たちだけでした。
また、比較的綺麗なトイレ(写真奥の建物)もあるので助かります。
どよーーーーん。。。。
うーん、前回の美ヶ原のフラッシュバック。
登山口までは10分ほど。この登山口のすぐ前にも3台ほど停められる駐車スペースがあります。
さて、天候が良くなってくれることを、いやせめて悪化すないことを祈りながら(←かなりネガティブ)の入山です。
しっとりと。
バリルートではありますが、林業関係の建物などがあるためか、序盤は轍が案内してくれます。
轍の後半では唯一のプチ渡渉。この先からいよいよ本格的な登山道になります。
バリルートの洗礼?
食害防止のためのゲートがこの先いくつかありました。
入山前に小雨が止んでくれたのは幸いでしたが、それでも雨後で風も無かったためにものすごい湿度の高さ。加えてバリルートゆえ人通りも少なく数歩あるごとに蜘蛛の巣が。不快指数の高さもあってなかなかにキビシイ!
そんな中でも「命の雫」がわずかな癒し。
幻想的な光芒の前の「通せんぼ」。
食害防護柵は全部で7~8個あり、4個目まではルートも明瞭でした。(写真は4個目を振り返ったところ)
が、5個目のゲート前で「あれ?」となりました。5個目の先に登山道らしき踏み跡が見当たらなかったのです。
しばらく周囲を探ってみると、踏み跡らしきものは見付けたのですが藪の茂りかたが相当なもので・・・。
こんな感じ(笑)
恐らく、藪が深くなる夏でなければ明瞭なルートだったんだと思います。加えてバリルートゆえ人通りも少なかったということも関係しているかと。
この10数メートルの藪こき後、普通に踏み跡のある登山道になりました。
そしてさらに2つほどゲートを越え、ようやく一般道に合流しました。
もう全くもって眺望は期待できない空模様ですが(笑)、最初のピークは目の前です。
平尾山に到着するも・・・
本日最初のピーク、平尾山(1290m)。
まぁ予想はしていましたが真っ白です・・・。
不快なコンディションにバリルートでの藪こき、真っ白な山頂へのガッカリもあって思った以上に疲れてしまいました。
石割山でランチの予定でしたが、気分転換に早めのランチとしましょう。
・・・と、ヌードルを啜っている間に少しずつ青空が!
おぉ~、向かいの大平山まで見えた!
長続きすることはありませんでしたが、半分諦め気味でスタートしたので、ここまで見れれば御の字です。
お気に入りのアルファ米お赤飯も食べれて気分もリフレッシュ。
ここでの空模様が今日の山行中で一番青空が見れました。
5年ぶりの石割山へ
お腹もバッチリ満たされ、わずかながらも青空を拝めてだいぶ気持ちも晴れやかになってきました。
では、石割山に向かいましょう!
少し余裕が出て足元にも目が向くようになりました。石割山までの尾根で出会った花々をいくつかご紹介。
キツネノボタン(狐のボタン)
ゲンノショウコ(現の証拠)
クサフジ(草藤)
ヤマジノホトトギス(山路の不如帰)
フシグロセンノウ(伏黒仙翁)
さて、そうこうしているうちに石割山山頂直下までやってきました。
5年前は下りで苦労しましたが、なかなかの急登です。
午後12時16分、石割山に登頂です。お疲れさま!・・・ってやっぱりの眺望、チビワンの微妙な表情がとてもよく物語ってます(笑)
覚えてはいませんでしたが、チビワンは5年ぶりの石割山です。
5年前。もうね・・・身長がね(笑)
当時は山頂標が建て替えられたばかりだったんですよね。山頂標の熟成とともに、チビワンの成長もわかりやすく実感できました。
さて、ここからはまた尾根歩きでです。アップダウンは少ないですが、地図上では今までと同じくらいの距離があります。頑張っていきましょう。
静かで涼しい尾根歩き
尾根の樹林帯に入ると、早速カラスアゲハがお出迎え。花はイブキトラノオでしょうか?アゲハもお食事中でした。
地図上では日向峰と思われる場所に来てみましたが、山頂標も見つけられず。三角点らしきものはありましたが、このあたりだったのかな?
基本的に眺望の無い稜線ですが、たまに見える景色に雲が少ないと、今日みたいな日は特に嬉しいですね。
のんびりとした気持ちの良い稜線。
このくらい広い場所なら大丈夫なのですが、狭めの登山道だと本当に蜘蛛の巣地獄でした。。。
終盤になってきたということもあり、チビワンにも気持ちの余裕が出てきたようです。
この大きな木が目印となる「石割山分岐」です。
ここから南側に下ると本日の登山ゴールとなる山伏峠、ここまま北上すると御正体山方面になります。
ここには小さなベンチもあり、チビワン一休み。
ドスドスドスドスドス・・・炭酸欲パワー発揮!(笑)
※山伏峠までの下りはそこそこ急な箇所もあるのでご注意。。。
「あぁ!もう!蜘蛛の巣!」
ホント、今日は何度このセリフを口にしたことか・・・
午後2時12分、ようやく山伏峠に下山しました。デポした自転車も無事でホッと一安心。
ではここからはダウンヒルを楽しもう!
山伏峠ダウンヒル&山中湖サイクリング
ここからはサイクリングモードに装備を換装!・・・といっても今回はチビワンは帽子をヘルメットに替えてグローブ着けるくらいですが。
狭く車通りも多い峠道なので写真は割愛しますが、気持ちの良いダウンヒルでした。
※詳細は最後の動画にて。
山中湖畔のサイクリングロード。サイクリング専用というわけではありませんが、とても自転車フレンドリーな道で走りやすかったです。
だいぶ低いところに雲があるようですね。正面左は明神山(鉄砲木の頭)ですが、その山頂も雲に覆われている?
その上にはしっかりと青空。
今まで歩いてきた平尾山、石割山、その先の稜線もよく見えています。
うーん、今だったら山頂からの眺望も少しはマシだったのかな?
長池親水公園の手前あたりです。
若干逆光ですが、青空もあって。本来なら左前方にドーンと富士山。見えていれば最高だったんだろうなぁ。
青空の下、無事下山!
ここからは湖畔を離れて忍野方面へ。途中の花の都公園近く。順光で青空が気持ちいい!
正面に見えるのは方角的に杓子山のほうですね。
内野の田園地帯まで戻ってきました。
朝の真っ白な世界と同じとは思えない長閑で癒される風景です。
チビワンも思わず「YEAR!」
コスモスも青空バックだと映えます。
色々あって疲れたけど、よくがんばりました!
ささ、汗を流しにに温泉に行きましょうか。
振り返って
スタート時点ではどうなること思いましたが・・・
酸いも甘いもあるのが登山であってアウトドアアクティビティであって。改めてその厳しさと優しさを噛みしめて自然に感謝。初心に帰ることができた一日でした。
5年という月日のチビワンの成長も再認識できてよかったよかった。
さて、次はどこの山に登ろうか!?