2018.12.16
2018年も残りわずか。冬の寒さが厳しくなるについてチビツーを連れたお山登りは難しくなります。でもどうしても今年中にもう一度チビツーとも一緒に歩きたい。そんな想いから選んだ自宅近所の円海山周辺の緑地帯の一画である横浜自然観察の森。そしてその一角に佇む大丸山(おおまるやま)。そこは横浜市内最高峰の山でもあったのです。ショイコを卒業し、自力で歩いてもらえればと願う父の思いは果たして・・・?
山行ルート
上郷・森の家裏口から自然観察の森へ至る道を抜け、円海山周辺のハイキングコースのメインストリートにを歩き大丸山に向かいます。距離にして約3.5km、最高標高は156m、標高差はなんと過去最少の60m。標準CTでは1往復でも1時間とかからないコースです。
山行目的
どれだけゆっくりになっても、寄り道しても、グズりにグズって大荒れの状態にさえならなければショイコは使わずチビツーには歩いてもらいましょう。これがまずはプライマリターゲット。そして円海山、登山好きの横浜市民でありながらどこか後回しにしていたこの界隈をじっくり堪能してみたいと思います。
本日の山行目的
- チビツー完歩!
- ハイキングとしては初めての訪問となる円海山周辺の緑地を楽しむ!
前途多難なスタート
上郷・森の家に到着したのは午前11時45分頃。駐車場のキャパとしてはこの時間でもまだまだ余裕がありました。
上郷・森の家は宿泊も可能な市民施設とあって、入浴も可能です。ただ公式サイトにはオムツNGと明示がありましたのでチビツーと入るにはまだ難しそうです。
さて私たちは出発の準備に取り掛かりましたが、ここにきて熱湯を入れたボトルを家に置き忘れていたことが判明。冷たいランチのみになってしまうかと思われましたが、たまたまバーナー、ガスカートリッジ、ケトルがトランクに入れっぱなしだったため、急遽ペットボトルに水を詰め山頂で沸かすという代替え策をとることができました。(が、この時カトラリー一式をザックに詰め忘れていたことまでは気付いていませんでした。。。)
では気持ちを新たに出発です。
駐車場がある森の家別館裏手の階段からハイキングコースへ繋がる道へと向かいますが、どうもチビツーの虫の居所が悪い様子でスタート直後からずっと不機嫌な声を上げます。背後から心配そうに見つめるチビワン。それでも登り切ってくれました。
で、早速動きが鈍くなってしまったため、ちょっと釣りタイム。お昼が近かったということもあり、小腹が空いていた可能性もあったので。が、とってもお行儀の良いチビツーくんは”食べ歩き”ということをしてくれません。。。
ようやく歩いたと思いきや・・・
逆走は禁止でございますよーーー!
本能の赴くままにルート逸脱。
あっち行ったり・・・
こっち行ったり・・・。もうね、まったく進まないのですよ。
でもまぁ、こんな感じで笑顔も見せてくれるのでチビツー的には楽しんでいるのでしょう。ゆっくり付き合うことにします。
後ろから脅かしてやろうとたくらむ人。
それをニュータイプの感で奇跡的に難を逃れる人。
しつこく諦めない人。
・・・そんなことをしながら、のんびり歩き続けるのでした。
円海山周辺緑地ハイキングコースへ
横浜自然観察の森は横浜でも最大の緑地である円海山周辺緑地の一画。横浜の街並みを見渡せる場所が多く、昔は夜景デートでよく訪れたりしましたが、ハイキングとして訪れたのは初めてです。遊歩道や見晴台だけでなく、ホタル生息地などもあり、自然に触れるにはとても良い環境です。もっと早く訪れてもよかったなぁと思うのでありました。
ハイキングコースはかなり複雑に入り乱れてたりするのですが、細かな道標と多数の略地図が設置されているため迷うこともありません。「ミズキの道」「コナラの道」というように色分けされたコース名と道程番号も振られているため、子供にはルートの進捗がわかりやすくなっています。
メインストリートはこんな感じ。とてもよく整備されていて歩きやすくなっています。
(この時はチビツーのザックからマムートマスコットが外れていることに気付きませんでした・・・)
ヘイケボタルの湿地です。木道にて入ることができます。6月ごろにはホタルも見れるそうです。来年にでも来てみたいですね。ちょっと寄り道します。
落ちないかヒヤヒヤしますが、水への恐怖心を克服したので落ちなくても自ら進んで突入しないかドキドキしてます。
結局湿地の木道を3周してくれた(笑)末に、本線復帰しましたが・・・
またもや、えびみりんチャージタイム。チビワン「またかー」の表情。
ハイキングコースの途中にはベンチ&テーブルが多数点在しています。すべてのベンチで休憩していると遅くなるくらいです。
え、休んじゃいます?(結局乗って遊んだだけでした)
兄弟そろって建付けチェックは厳しめ。
なぜここにいて、何のために歩いているかなんてことはわからないかもしれません。もしかしたら普段の散歩と変わらぬ気持ちかもしれませんが、それでも自然を感じて歩いてくれればいいです。こんな無垢な表情には癒されます。
チビワンはというと・・・さすがに物足りない様子。グチりつつも、木の実を拾ったり魔法のほうきでフライトしてみたりと、それなりに楽しんでいるようには見えます。
最近ハマっているDA PUMPの「U.S.A.」を口ずさみながら、チビワンはチビワンで楽しんでくれてるのかな?
横浜市最高峰の頂へ
ほとんどアップダウンの無いハイキングコースを歩いてきましたが、ここは最初で最後の難関。大丸山山頂へ至る階段の入り口。
すでに一時間以上は歩いているので、歩きなれていないチビツーには多少の疲れもたまっているかと思いますが、そこにきてこの階段です。
目標を見据えて・・・
いざ!
余裕カマしてたチビワンウサギさんは・・・
ストイックなチビツーカメさんに追い抜かされるのでした(笑)
階段のド真ん中に木が・・・。
がんばれー!あと少し!
着いたー!広い山頂です。
午後1時15分、出発から約2時間かけて登頂しました。大人の足であれば30分程度で辿り着けるお山なので4倍近くの時間がかかったことになりますが、チビツーとしては初めて自力で登頂したお山。記念すべき瞬間です。
「これ途中で見つけてきたやつ」
チビワンもしっかり木の実収集で楽しんでいたようですね。
風もなくポカポカとした山頂。ランチにします。
ここで、カトラリー類を忘れてきたことに気付きます。仕方ないので枝を削って箸にしようかと思ったのですが、同じく山頂にいらした方から割りばしを譲って頂きました。ありがとうございました!
金沢方面と横浜の湾岸部、三浦半島のほうまで見渡せます。中央ちょい左に見えるのは八景島シーパラダイスですね。
市内最高峰はこの大丸山156.8mですが、実は最高標高点はこの場所ではなく、このハイキングコースを鎌倉方面(天園アルプス方面)に向かった大平山の途中、鎌倉市との市境あたりになるそうです。
「大」と「山」は小学校で習いました。最近は漢字への興味がとても強くなっています。嬉しいことですね。
「大〇山」・・・(笑)
山頂にいらした方に撮影していただきました。ありがとうございました。
モンベルフリーストリオ。
低地でも最後の紅葉でしょうかね。今年は台風による塩害で沿岸部近くの紅葉は最盛期を迎えずして散ってしまった葉が多いようで、鎌倉でも紅葉は盛り上がらなかったのだとか・・・。
さて、少し肌寒くもなってきたのでそろそろ下山しましょう。下山はどこまで歩いてくれるかな?
下りには強いチビツー。スタスタと歩き始めます。
心配したほど歩調は悪くなく、一部登り返し箇所も走り出すほど。
あっという間にヘイケボタルの湿地まで戻ってきました!
隊長に続け~♪
無くなったと諦めていたマムートミニトイ。なんと拾ってくれた方がいたようで、木にぶら下げてくれていました。ありがとうございました!
これでお揃いに戻りました♪
本能に従った寄り道は苦ではない様子。
でも体は正直で、だいぶ疲れは出て来たのか、陣馬山以来三カ月ぶりに見たこのポーズ
それでもまた気分を良くしたのか、途中で走ったりしながらもスタコラッシュと歩いていきます。
すると・・・
あ!!
一瞬登山靴が抜けたのかと思いましたが、黒い影の正体はマムートトイ。こうやって先ほども落ちたのですね。落ちない工夫が必要なようです。
それでも走り続けるチビツー。まだまだ体力は残っているのかな?
道幅が広かったり分岐が多いとついつい気の向くままに歩いて行ってしまいますが、おやつで釣ったり無理に方向転換させようとせず一番確実なのは”手を繋ぐこと”でした。まぁおやつも非常に有効ではあるんですけどね。
自然観察の森入口まで戻ってきました。ゴールはもう目前です。
左手の階段を下ればゴールですが、目前でもまたあらぬ方向に・・・
軌道修正して、最後の階段。手すりを使って慎重に降ります。
森の家裏口の小径を抜けると・・・
午後2時47分、下山完了!歩ききったよ!がんばりました~!(涙)
往路は2時間近くかかりましたが、復路は1時間弱。3時前下山も果たしたことですし、万々歳です。
ゴール後もの段差のある個所の上り下りを続けるチビツー。本人的には遊んでる感覚なんでしょうね。チビツーなりの成長を感じました。
まとめ
「多動」や「不安定な睡眠リズム」など、知的障害の症状が顕著になる一方で、少しずつですができることも増えてきたチビツー。ショイコに乗せているときは体力は要りますがある意味では楽でした。最近は体重も増えてきたことに加え、私の腰の負担も少なくないのでどうしたものかと思案していましたが、この日のハイキングは明るい将来を彷彿させるものでした。
チビワンは物足りなさを訴えつつも、独自の工夫でこの短すぎるハイキングも楽しんでくれたようで、「またここ来てもいいよ」とのことです。チビワンの順応性にはある意味感謝しています。
横浜市最高峰の大丸山。標高はわずか156mで、今回のルートに至っては標高差は過去最小の60m。小さな小さなお山でしたが、チビツーにとっては大きな成長を見せてくれるお山となりました。アクセスが最高に良いということで、チビツーを慣れさせるためにも頻繁に通いたいなぁと、そして円海山周辺の緑地開拓も進めたいなと思う一日でした。
山行データ
- 出発時刻 / 高度: 12:01 / 83m
- 到着時刻 / 高度: 14:47 / 88m
- 合計時間: 2時間45分
- 合計距離: 4.1km
- 最高点の標高: 148m
- 最低点の標高: 78m
- 累積標高(上り): 60m
- 累積標高(下り): 51m
Reliveで山行振り返り