2018.9.11
奥武蔵は名栗地方の奥地にひっそりと佇むこの地では、鬱蒼とした苔の森と清流の沢を中心とした癒しの場であるとともに絶好の撮影スポットでもあります。
ウノタワ―――
不思議な響きの地名ですが、名栗地方にはこんな言い伝えが残されています。
昔ここは大きな沼になっていて山の神様の化身の鵜が住んでいた。
この鵜を猟師が誤って射ってしまい死なせてしまった。
すると鵜もろとも沼は消滅してしまった。
ウノタワの地名は鵜の田(ウノタ)から来たもので
地元の人にはいまだにウノタの名称で親しまれている。
名栗の仙境ウノタワ、4年振りの再訪です。
山行ルート
林道終点からウノタワ入口に入り沢沿いを歩き、沢の終点からは急登を経由してウノタワまで登ります。距離としては短いルートですが、沢の終点からは急登な上に踏み跡も不明瞭で、特に下山時はルートファインディングが困難なため、初見での下山はお勧めしません。
山行目的
今回の目的は言うまでもなく「苔と沢」。久しぶりの撮影山行。ピークハントも目的ではなく、CTも意識しないで(下山時刻は守りますが)ひたすら撮影に没頭するある意味で贅沢な山行です。
本日の山行目的
- 苔と沢の秘境をじっくりと撮影する
- ピークハントもCTも一切意識しない
ウノタワ入口より登山開始
林道終点のスペースに車を駐車し、ウノタワへ向かう登山口に入ります。
※今回は沢という特性上、ポートレート(縦)構図での写真が多いです。
いきなりこの光景。登山口から歩き始めてわずか数分からこういった光景が楽しめるというのは嬉しいですね。
小雨がパラつくような曇天の日は登山日和とは言えませんが、こうした沢沿いでスローシャッターを切るにはNDを使う必要もなくむしろ好コンディションと言えます。
沢のみならず、こういった瑞々しい苔の美しさを切り取れるのも当スポットのウリです。
しばし、沢と苔のハーモニーをご堪能ください。
稜線までの急登と苔の森
沢の終点を迎えると、今度はウノタワまでの急登が控えています。
急登で息が切れる中、踏み跡も不明瞭となるため心身ともに結構な負担となりますが、沢エリアで見られなかった幻想的な苔の森が不思議な癒しを与えてくれます。
この界隈は北八ヶ岳の苔エリアに匹敵する幻想的な苔ワールドが広がっています。
菌類の営みも。
急登で息を切らしながらも鬱蒼とした森の営みに癒されながら、ウノタワに到着です。
伝説の地、ウノタワ
かつて本当に沼地があったのではないかと思わせるような、まるで公園のような不思議な広場”ウノタワ”。言い伝えにある”鵜の田”があったとされる場所です。
もう少しゆっくりしていたかったのですが、ここでシンデレラタイム。名残惜しいですが、時間も限られているのでここで下山を開始しました。最後にもう一度、登りでは気付かなかった撮影スポットを見つけ、もう少しだけ時間を割いて撮影しました。
幻想的な、ウノタワの撮影山行でした。
まとめ
4年ぶりの再訪でしたが、苔と沢の美しい光景を堪能し、じっくりと撮影に没頭することができました。
4年前はそれほど大変だと思わなかった急登と不明瞭なルートでしたが、これも歳のせいでしょうかね(笑) 秋口にまたこの地を訪れることができればいいですね。
山行データ
- 出発時刻 / 高度: 10:13 / 774m
- 到着時刻 / 高度: 12:53 / 762m
- 合計時間: 2時間40分
- 合計距離: 3.89km
- 最高点の標高: 1091m
- 最低点の標高: 762m
- 累積標高(上り): 341m
- 累積標高(下り): 353m
最近のコメント