2019.11.12
朝からじっくりとお山歩きを堪能したいところでしたが、諸事情により午後からの登山。与えられた山行時間は3時間程度。あまりにも天候の良い予報の日でしたので、夕暮れの美しい時間帯を写真に収めようと、向かったのは丹沢表尾根の菩提峠。
前回表尾根を歩いたのは子供たちを連れて歩いた二年前。今回は時間が限られているとはソロで歩ける貴重な機会。黄昏時の美しい情景を切り取ってきました。
山行ルート
菩提峠を起点として二ノ塔尾根まで上がり、二ノ塔登頂後は表尾根メインルートを下って一度菩提峠に戻り、その後岳ノ台までのショートルートをピストンするルートです。標準CTで3時間ほどですが、撮影の時間を考慮しすると少しペースを上げる必要があります。
菩提峠から二ノ塔尾根まではそこその急登、また岳ノ台までも前者ほどではないにしてもアップダウンもありなかなかに登り応えのあるルートです。
山行目的
時間の限られたシンデレラタイムでの山行。黄昏時の丹沢表尾根を堪能しつつも可能な限り撮影の楽しめる山行になればと・・・。
本日の山行目的
- 約二年ぶりの丹沢表尾根を堪能する!
- 黄昏時の写真撮影を楽しむ!
陽が傾き始めた菩提峠より山行開始
菩提峠に到着したのが13時45分。準備をしているとちょうど下山をしてきて帰宅の準備をされている方も。これからの時期は日没時刻が早くなるので当然と言えば当然のこと。この時間帯から入山するのは少々抵抗がないこともなく・・・。
まずは二ノ塔尾根までの最短ルートとなる日本武尊の足跡と呼ばれるポイントを経由する直登ルート行きます。
陽が傾き始めた時間帯のいい雰囲気です。
今のところ、台風の影響による被害らしい被害はなさそうです。
ススキの美しく映える季節になりました。
この丹沢表尾根の雰囲気、懐かしく感じながら歩きました。
コントラストの強い絵が撮れます。
唯一台風の影響があった場所と言えばここ。登山道を塞ぐように倒れていますが、簡単に跨いで通過することができました。
展望のある場所からは相模湾が。
日本武尊の足跡
このルートを通るのは二回目ですが、前回は子連れでショイコでチビツーも背負っていたのでスルーしました。今回は時間が限られているとはいえなかなかある機会でもないので立ち寄ってみることにしました。
奮跡の杜と掲げられた鳥居を抜け・・・
祀られているこの岩がそれなのでしょうか?この時点では詳細不明でしたが、どうやらこの近辺に日本武尊が東征の折に水を求めて岩を踏み締めた跡があるそうです。結局その足跡というもを見つけることはできなかったのですが・・・
二ノ塔へ
日本武尊の足跡からは5分ほどで二ノ塔尾根に出ることができ、目の前に大展望が広がります。雲一つない青空とはいきませんでしたが、富士山直前にわずかな雲があるだけで、素晴らしい眺望に心ときめかせるのでした。
深い青の空。
尾根に出て二ノ塔まではわずか5分ほど。富士山は見えますが、尾根からの眺望には敵いませんね。ここから三ノ塔までは往復で30分ほどですが、岳ノ台への第二ラウンドを考えると時間的に厳しいのでここを本日のピークとして下山を開始します。
リニューアルされた三ノ塔避難小屋が見えます。小屋そのものや新設のトイレも見てみたかったのですが、それまた次の機会にということで。
下山は表尾根のメインストリートを使います。二年前もここを通りましたが、天井(枝)が低くチビツーに当たらないよう中腰で歩き苦労したのを思い出しました。
この日はキレイなリンドウを沢山見かけました。
表尾根から大山。紅葉はまだこれから深くなりそうですが、夕日に照らされて一層赤色が増して見えます。
相模湾。江の島もわずかに見えます。ということはその先の三浦半島にある、先日歩いた仙元山もどこかに見えるということになりますね。
菩提峠直前の林道。二年間にチビワンが下山ダッシュをしていた記憶がよみがえり、思わず口元を緩めてしまうのでした。
第二ラウンド、岳ノ台へ
一旦菩提峠まで戻りました。小休止と荷物の再点検を行い、二ノ塔とは反対の方向を向き岳ノ台を目指します。
獣除け?の柵に沿って少し登るとその先には・・・
グライダーの発射台があります。実はここも富士山を見ることができるので、菩提峠の駐車場からも近く撮影スポットとしてはなかなかに好条件なのです。
おまけハイク的なつもりでしたが、なかなかに雰囲気の良い登山道です。以前岳ノ台まで歩いたときはヤビツ峠からでしたので、このルートは初になります。
地図に特に明記されていなかった菩提風神祠。
広場にポツンと建てられて少々寂しい感じもしましたが、ついつい手を合わせたくなるような場所でした。
さらに15分ほどの登りを終え、岳ノ台休憩所に到着しました。
こんな感じの場所。写真左手にはベンチもあります。
展望台に上がります。大山方面は良く見えます。
丹沢主脈方面は・・・三峰は見えるのですが、塔ノ岳方面は気によって遮られてしまい・・・
そして富士山は・・・あれ?完全に木の枝に遮られていました。以前来たときはドーンと見えていたという記憶があるのですが・・・きっと周囲の木々の背丈が成長して伸びたのでしょうね。
この場所でじっくりと撮影をしようと思ったのですが、これではちょっと厳しそうなので、早々に下山し、グライダー発射台での撮影に切り替えることにしました。
黄昏時ならではの金色の風景
表尾根のメインストリートからも外れ、かつ日没直前の時間帯ということもあり、すれ違う人はいません。しかしそんな時間帯だからこそ目にすることができる美しい金色の光景を楽しむことができます。しばし、ご堪能くださいませ。
菩提峠の黄昏
グライダー発射台まで戻ってきました。日没前の夕陽を撮影するにはベストな時間帯です。
まだ残る青空と夕陽に焼けた赤褐色のグラデーションが見事です。
この瞬間に立ち会えたことを嬉しく思います。
完全に日没したのが16:44。山行タイムリミットは17:00。もう少し暗くなることを予想していたのですが、思った以上に明るい空が続いてしまいました。ほんの少しでも星空の撮影をしたかったのですが残念ながらここでタイムオーバー。駐車場へと向かうのでした。
振り返って
あと20分ほど時間があれば星空が見えていたので最後の最後は残念でしたが、それでも久々の表尾根を堪能し、素晴らしい黄昏時の風景を収めることができ、短い時間でしたがギュッと濃縮された良い山行になりました。
山行データ
- 出発時刻 / 高度: 13:45 / 779m
- 到着時刻 / 高度: 16:55 / 781m
- 合計時間: 3時間9分
- 合計距離: 5.96km
- 最高点の標高: 1120m
- 最低点の標高: 736m
- 累積標高(上り): 473m
- 累積標高(下り): 498m
Reliveで山行振り返り
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