2018.9.17
チビツー3歳最後の日は陣馬山で。
この一年いろいろなことがありましたが、チビツー自身も大きく成長してくれたと思います。
一年の集大成的な一日、チビツーがんばって歩いてくれるかな?
山行ルート
今日の主役はチビツー!ベビーカーもほぼ卒業できたことだし、そろそろチビツーにも”完歩”の栄誉を味わってもらおうかと、和田峠からショートコースでの陣馬山を目指すことにしました。Full of LIFEのHideさんの山行記録を参考にさせていただきました。
標準CTで往路30分復路20分。チビワンにとっては物足りないルートですが、今回はサポート役としてがんばってもらいましょう。
山行目的
チビツーにがんばって山頂まで歩いてもらう!今回はコレに尽きますが、横浜在住のshoytomo家にとって高尾・陣馬山域は鬼門であり未踏地点がてんこ盛りなので、この機会にこの界隈の山域を楽しみたいと思います。
本日の山行目的
- チビワン完歩!
- なかなか来れない高尾・陣馬の山域を楽しむ!
ロードの聖地(?)和田峠より登山開始
和田峠はロードバイクをやる人であれば急登の峠としてご存知の方も多いはず。
実際、本日の峠までの車のアプローチでは何人かのロードバイクとすれ違いました。
和田峠の標高は683m、急登が続くので見ているだけでもその大変さが伝わってきました。
心配していた駐車場の空き状況でしたが、我々が到着した9:30の時点でまだ3割程度の駐車率。
茶屋の店主さんに普通車800円/日の駐車料金をお支払いし、登山準備を進めトイレも済まし9:45、和田峠を出発です。
和田峠での案内看板(左)を見て気付いたのですが、この辺りは相模湖周辺ということで神奈川県内だったのですね。てっきり都内かと思っていたのですが、神奈川県内だとわかると横浜市民としては急に親近感が出たりします(笑)
登山道ですが、山頂までは急登の続く「直登コース」と「平坦コース」があります。迷わず平坦コースへ。最初はこんな感じ(右)で、坂道といってもゆるゆる。チビツーも楽しげに歩いています。
前日が小規模な雨だったこともあり、登山道は少々ぬかるんでいましたが、チビツーはそんなネチャネチャも楽しんでいるようでした(左)。ゲイターも履いていないので登山靴の中に入ったらどうしようかと若干冷やしやしましたが・・・。
それ以外の道は至って歩きやすい登山道でした(右)。登山道左側は崖となっていますが、明らかに「道ではない」とわかるような場所はさすがの徘徊好きのチビツーも足を踏み入れることはありません。
日差しは強くなってきましたが、背の高い樹林帯のおかげで大半は日陰となっており、熱ダレ(笑)する心配もありません。私たちはてくてくテクテクとその歩を進めるのでした。
テンション上がった時は、このくらの坂道でしたら時折走り出したりすることもあります(左)。街中でも気分がよくないと走り出すようなことはないので、チビツー本人もこのお山歩きを楽しんでくれているのかな?と見てる側も楽しみながら陽気のいい登山道を歩きます。
しばらく様子を見ていると、たまに両手を膝について一息入れているような姿勢を取ることがありました(右)。傍目から見ると手をついて休んでいるように見えます。普段家にいるときも同じような姿勢を取ることがあるのですが、疲れている時とは限らなかったのでこの時点ではあまり気にしませんでしたが、いま振り返るとやはりこれは疲れの兆候と休んでいる姿勢でもあったようです。
急登、ショイコON、そして山頂へ
しばらく進むと時折急登が現れます。平坦コースと言えど最終的な到達標高は直登コースと変わらないわけですから、ゆるゆるの坂道もいつかはその標高差を埋めなければなりません。チビツーにとっての試練となりました。
明らかに歩調が落ち、膝をついて休憩する頻度が増してきました(左)。それでも健気に挑戦する姿には目頭が熱くなる想いでした。がんばれ!と応援したくなる一方で、本当は疲れているのに休みたいと訴える方法が思いつかないのでは?どうすればいいのかわからず立ち尽くすしかないのでは?などといった思い、そこまで辛い状況なのであればいっそのこと抱っこをせがんでくれたほうが見てる親としては気が楽だと思いました。
そしてとうとう手をついたまま動かなくなってしまいました(右)。それでも不機嫌な表情や声を出すこともなくじっとしているチビツーを見て、思わず抱きしめてしましました。本当に、よくがんばりました。本日のチビツーの山頂はこの地点です。
さて、背中には温かい重みを感じながら、山頂までの残りの登山道をチビワンと歩きます。山頂までは残り5分程度でしたが、それなりの勾配が続いていたのであの状況のチビツーには難しかったことでしょう。
そして10:50、標準CTの2倍以上の時間をかけて、陣馬山山頂に到着しました。シンボル的存在の白馬像が私たちを迎えてくれました。勝手に想像していただけですが、もっと大きな像かと思っていました・・・。
富士山はその全体像を見せてくれることはありませんでしたが、時折その一部の姿を見せてくれました。山頂は老若男女、老いも若きもちびっ子も、大勢の登山客で賑わっています。
いつもの山行に比べると全くカロリーを消費していないチビワンですが、今日は付き合ってもらった感もあるのでヌードルはBIGで♪
チビツーも最近はヌードルに興味を持ちだしているみたいでしたので私のヌードルを少し分けたのですが、やはりフルーツグラノーラには敵わないようです(笑)
食後はまったりと。一時はどうなるかと思いましたが、この笑顔が見れて一安心。来てよかったなぁと思える瞬間でした。
陣馬山は神奈川の景勝50選に指定されているようです(左)。こうやって奥多摩方面の山々の波濤を眺めるとそれも納得ですね。
お腹も満たされたところで、山頂記念写真(右)。撮影ありがとうございました。
この後、私たちは広い山頂でのんびりするつもりでしたが、それはそれは慌ただしい滞在になるのでした・・・。
チビツーを追いかけて
連休中は天気予報では芳しくない空模様でしたが、幸いこの日の午前中だけは晴れマーク。雲が明けるとジリジリとした暑さが感じられましたが、山頂では晩夏の自然の彩を楽しませてくれました。
高山帯ではそろそろ葉が色づき始める時期ですが、アザミに身を寄せる蝶(左)、ツリガネニンジンなど(右)が山頂では咲き乱れていました。
開放的な山頂は、チビツーをとても楽しませてくれたようです。まるで芝生の園のような山頂一帯を、チビツーは先ほどの疲れが吹き飛んだかのように元気に走り回ります。
で、疲れてみたり(笑)
多動が頻繁に顕れる自閉症のチビツーにとって、この山頂のような「広い場所」というのは非常に危険な場所でもあります。
親元を離れてもあまり気にすることが無く、危険予測という判断もできないので、進める場所があろうものなら気の赴くままに進んでしまいます。トラロープが張られている危険地帯にも足を踏み入れてしまい、私が遠目で気付いて大声を上げても気付かず進み続けるといったヒヤリハットもありました。山の上では街中以上に目が話せないのが苦労の種です。
それでも、チビツーの楽しそうにしている表情をみてしまうと、そんな危険を冒しながらもここへ来て本当によかったなぁと思ってしまうんですよね。
そんな元気に走り回るチビツーもついに燃料切れ。倒れるようにショイコに突っ込むチビツーくんでした(笑)
下山なら歩いてくれるかなと思いましたが、そのエネルギーは山頂で使い果たしてしまったようなのでショイコも仕方無しでしょうかね。
下山は直登コース(左)。チビワンと私の足だと和田峠まではわずか15分。あっという間の下山です。
下山して車に乗り、出発して僅か数分で寝落ち。よほど疲れていたのでしょうね。お疲れさまでした。
下山後は藤野やまなみ温泉へ。市営の温泉とあってお年寄りや子供、障害者にも間口が広くゆっくりのんびりと過ごすことができました。
水の恐怖を克服しプールや温泉はすっかりお気に入りとなったみたいで、最近は出ることがイヤになってしまったほど。これもチビツーの成長です。
まとめ
完歩は叶わなかったものの、チビツーの立派な成長の片鱗を垣間見ることができた貴重な山行でした。保険としてショイコはまだまだ必要かもしれませんが、チビツーにはチビツーのお山がありチビツーなりの健気さと強さでこれからも少しずつ歩いてくれるのではないでしょうか。
チビワンも今回はサポート役に徹してくれてありがとう!
山行データ
- 出発時刻 / 高度: 09:45 / 695m
- 到着時刻 / 高度: 12:18 / 695m
- 合計時間: 3時間33分
- 合計距離: 1.73km
- 最高点の標高: 842m
- 最低点の標高: 684m
- 累積標高(上り): 157m
- 累積標高(下り): 153m
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