2020.11.14
コロナ自粛生活下ではそのストレスによりチビツーの心の状態が安定せず、服薬に頼るようなこともあったため、あまり積極的なチャレンジができなくなっていました。
夏頃から少しずつ元の生活に戻りつつも体力的な心配もあってので、体力面・精神面で負担のかかりかねない登山はなかなか再開できずにいましたが、ようやく再開に至ることができました。再開のお山はやっぱりここ大丸山。過去を振り返ってみると、前回歩いたのはほぼ1年前でした。
1年のブランク明けのハイキングですが、チビツーがんばってくれるでしょうか?
目次
山行ルート
一年前と同じルートです。上郷・森の家の駐車場を起点とし、円海山周辺のハイキングコースをピストンします。大丸山直前の階段を除き全工程で高低差はほぼ無く、子連れ登山でもかなり体力的な負担は少ない、往復で4km弱のルートとなっています。
山行目的
1年ぶりのハイキング with チビツー。何はともあれチビツーの機嫌が第一です。
本日の山行目的
- チビツーの一年間の体力的な変化の有無を見る!
- とにかくチビツーがご機嫌でいられるハイクにする!
- 笑顔で下山する!
上郷・森の家からスタート
横浜市栄区にある上郷・森の家。その駐車場に車を停めます。この辺りでは唯一と言っていい駐車場になります。
上郷・森の家 第一駐車場は約100台ほど駐車可能です。
平日:3時間まで無料。以後1時間ごとに\100。最大料金 \500
土日:\500/日
今日は車の中でパッキング(荷物準備)や着替えを行うことにしていたのですが、思ったより時間がかかってしまいました。チビワンは最終チェック以外ほぼすべてお任せしていますが、重度知的障害のあるチビツーは着替えから準備まではすべて私が介助しなければなりません。加えて私自身の準備もあります。
車の外に出てしまうと止まることを知らない切り込み隊長となってしまうので、出発準備ができるまでは車の中で待ってもらうしかないのですが、予測ができないチビツーにはとても難しいこと。急いで準備はしましたが、それでもイライラが溜まってしまいちょっとした癇癪を起こされてしまいました。
ようやく車外に出られて以降は落ち着いてくれましたが、やはり準備は手際が大事。次回は着替えてから乗車する(少なくとも自分は)、直前でしかできないものを除いてはパッキングは済ませておくのが間違いなさそうですね。忘れ物防止のためにも。
さてそれでは出発しましょう!上郷・森の家裏手から歩き始めます。
最初の難関はこの階段。決して困難な階段ではないのですが、機嫌が回復したばかり&スタートしたばかりでこの階段。やはり親としてはドキドキさせられます。
この階段を見て怖気づかなかっただけでも上出来です。
横浜自然観察の森
階段を登りきると、横浜自然観察の森入口ゲートの目の前となります。
ここからしばらく、ハイキングコースのメインストリートまではほぼ平坦な舗装路歩き。ウォーミングアップには最適でしょう。
が、ここで急に立ち止まるチビツー。嫌な予感が・・・
逆走開始!
ただこれはある程度予想していたのですが、最近は歩いてきた道を何度も戻っては歩きなおすということをよくやるようになりました。
“何か”が気になっているのでしょうが、納得いくまで先へは進んでくれません。無理に進ませようものなら癇癪を起こして抵抗されてしまうのです。
ようやくまた進み始めてくれました。こればかりはもう、待つしかありません。早くゴールすることが目的ではありませんから。そのためにも山行時間は十分過ぎるほどの余裕を持っておくことですね。
黄葉が進んで気持ちの良い道をテクテクと。
自然観察センターの近くにはトイレがあります。自然観察の森を含む円海山周辺、および鎌倉天園アルプス全体を含めてもトイレとしては最高レベルに綺麗です。
この日(2020年11月14)時点では上郷・森の家のトイレがメンテナンス中でしたので、コース上のトイレはここだけになります。
チビツーの「ぶーーーー」。
最近、この「ぶーーーー」にハマっちゃったんですよねー。下品極まりない!という感じではなく、どことなく可愛さというかあどけなさもあるのですが。止める手段がないので傍観してます(汗)
チビワンもマネして「ブーーー!」
こちらはなんか音が下品なので即却下(笑)
感覚刺激で楽しむことが多いので、草花にはよく手を伸ばします。触れるだけでNGな植物があるわけでもないですし、不思議と花も無理に摘むようなことがないのでこいうところは好きにさせています。
ハイキングコースメインストリートへ
自然観察の森の中においては「コナラの道」と呼ばれていますが、鎌倉天園アルプスや円海山周辺の森全体から見ると「ビートルズトレイル(カブト虫の道)」と呼ばれています。このメインストリートからは舗装路もなくなり土の上を歩くことになります。
そしてすぐに訪れることになるのがヘイケボタルの湿地。夏にはホタルが見れるそうです。NHKの番組でこの場所が紹介されたこともありるとチビワンが教えてくれました。
その湿地の中を歩いて行こうかと思っていましたが、チビツー隊長ここは山頂ファーストのようで。まぁ、復路でまた寄れればいいかな。
気温もそれほど低くもなく風もほぼ無風でとても歩きやすかったです。
チビツー、アザミの花をさわさわ。無骨に手を伸ばすのですが、決して花弁をちぎってしまうようなことはしないんですよね。これもチビツーの無意識の優しさというやつでしょうか?
コナラの林前の休憩スペース。新コロ感染対策としてのキープディスタンスの注意書きが張られています。前回はここで軽い休憩を取りましたが今日はノンストップで先に進んでくれます。大丈夫かな・・・?
コナラの林の標識からは少し斜度が出てきて、ここだけなぜか舗装されています。晴天下では問題ないのですが、落ち葉の多い時期の雨後などはむしろ滑りやすくなってしまうんですよね・・・。
わずかに登り坂となりますが、手すりの感覚を確かめつつ登り続けるチビツー。がんばれ!
チビワンも応援・・・なのかちょっかいなのか(笑)
ようやくここで膝付きポーズ。この姿も一年ぶりですが、ここまでよく頑張りました。
その後も歩みは進めてくれましたが・・・
どこか意識が散漫になりがち。そろそろ一休み入れましょうかね。
一休みからの・・・最後の難関と山頂へ!
ちょうど関谷奥見晴台への分岐のあたりにベンチがあるので、そこで軽くおやつ休憩。チビワンはチビツーのシャツに付着した草の実を取り除いてくれました。
その名の通り自然豊かな自然観察の森、おやつタイムの間に周囲の草木に目を向けてみました。こちらは小振りですが可憐なダイコンソウ。
ノコンギクは沢山群生していましたね。
この紫色の実はなんでしょう!?
(後で調べてみたのですが、コムラサキの実だったようです)
さて、おやつ食べて元気100倍。周囲の木々にも目をくれるようになり・・・
いよいよ最後の難関、大丸山山頂への階段にチャレンジです!
休み休みでいいから、ゆっくり行きましょう。
途中、ぶーーーをしながら柵の感触を確かめ・・・
それでも笑顔を見せてくれました^^
チビワンにとってはなんてこともない階段。どんどん先に行っちゃいましたが・・・
また戻ってきてくれました。にぃにがいると安心だね。
チビワンのエスコートでどんどん登ってくれます。がんばれ~!
そして山頂が見えました。よくがんばりました^^
気持ちの良い山頂とランチ
12時55分、横浜市最高峰 大丸山、無事に到着しました。よくがんばりました。山頂では多くのハイカーさんで賑わっていました。チビツーより小さな子もいましたね。
テラス前の木々がかなり伸びたようで、あまり眺望は望めませんでした。しかしながら開けた場所のため風がよく通るようになっており、上着を着こまないとかなりの肌寒さを感じました。
さてランチタイム。子供たちが好きなカップヌードルを用意したものの、お湯を沸かすまでは少々時間がかかります。その間もじっと待ってくれるチビツーではありません。しかたないので引き留め用のベビースターラーメンを一握り。パリパリ系の食感が大好きなパーリーピーポー(?)のチビツーにはピッタリ。
ワケあって山専ボトルが500mlサイズしかなくて・・・これだとBIGサイズのカップヌードルは賄えないので、残りはバーナーで沸かしました。なぜかドヤ顔のチビワン・・・。
一時期カップヌードルは飽きたとのことだったのですが、「カレーなら全然イケる!」とのことなので今日はカレー味で。ボトル使っていいからセルフサービスでお願いします。
チビツーは・・・取り皿にヌードルをとりわけ、スパゲティのように絡ませてあとは口に入れるだけというお膳立てをすれば・・・
なんとか口までは運んでくれます・・・やれやれ。
山頂はちょっとした広場になっているので、お腹も満たされたチビツーは広場を徘徊。
ここでも柵の感触を確かめて。
以前は大丸山山頂から金沢自然公園までのルートは台風の影響で通行止めになっていましたが、現在は開通したようですね。
山頂標と一緒に撮って頂きました。チビワンの腕組み余裕ポーズがおもしろい。そしてチビツー満面の笑顔&カメラ目線。最高の一枚になりました。ありがとうございました。
山頂の木の葉がいい感じに色付いていました。グラデーションが綺麗です。
さて名残惜しいですが、そろそろ下山しましょう。
下山早々の転倒、それでも・・・
下山を開始した直後、この下り階段に入る前に、木の根に足を引っかけて軽く転んでしまいました。軽く手と膝をついただけなので怪我らしい怪我はないのですが、これが原因で少し涙してしまいました。若干の戦意喪失・・・
すかさずチビワンにエスコートしてもらいました。ナイスフォロー!
おかげで少し落ち着きを取り戻してくれました。気持ちの切り替えは以前に比べると早くなりましたね。
階段を下りきった後は若干登り坂となりますが、再び元気に歩いてくれました。
「もう大丈夫だね」とチビワンも笑顔。おかげで助かりました。ありがとね^^
物色も再開・・・なのですが、基本的に草の中に入り込んですることなので・・・
この通り、イライラの実がくっつきまくり!
まぁ付着して困るものではありませんけどね・・・
チビツーはご機嫌な声(発語ではありませんが)を出しながら♪
チビワンは木の枝で遊んだり。それぞれ思い思いにトレイルを進みます。
「もうすぐだね。あっち歩いてくれるかな?」とチビワン。あっちとは・・・
そう、往路でスルーしてしまったヘイケボタルの湿地です。チビワンの誘導もあり湿地コースに来てくれました。
場所によってはドボンする場所だけど、少しは気分転換になったかな?
メインストリートからは外れ、森の家までの舗装路になりました。ゴールまではもう少しです。
ご機嫌に歩いてくれてチチは嬉しいよ(涙)
黄葉のトンネルの道が傾き始めた陽でより照らされて、気持ちの良い回廊と化しました。
ドングリへの関心、そしてゴール!
ゴールが近いことがわかるのか、終盤はかなり機嫌がよかったです。やっぱり最後は笑顔でゴールしたいものですね。
そしてゴール直前、なんとチビツーがドングリとドングリ帽子に興味を持ち、拾いだしたのです。今まで特定のものを拾うといったことは外ではなかったのですが・・・チビツーが外で初めて興味をもったものといってもいいかもしれません。これは嬉しい驚きでした。
拾ってからもずっとそれらを眺めなら・・・(笑)
そうこうしている内に、自然観察の森入口まで戻ってきました。がんばりました~!
駐車場までの階段も慎重に。
でも笑顔で!^^
上郷・森の家まで戻ってきました。
無事ゲザーン!本当にがんばったね!チビワンに操作されて(笑)ガッツポーズです。
番外編:チビ達の登山ウェア
先日の投稿で子供用登山靴の紹介をしましたが、実はチビワンだけでなくチビツーも同じ登山靴のサイズ違いを履かせています。
というか、チビツーが絶対に拒否する帽子以外は、二人ともほぼすべて同じウェアに身を包んでいます。さらに言うと、私自身もほぼほぼ同じ格好をして歩いています。
見た目の同調感という楽しさももちろんありますすが、重要な目的としてはチビツーの状況を知るということです。
チビツーは言葉を話せません。なので寒いのか暑いのかもわからないのですが、なるべくなら大汗をかいたり鼻水やくしゃみをする前に着せるなり脱がせるなりしたいと思っています。つまりチビワンにはその代弁をしてもらいたいのです。とはいえチビワンぐらいの子は多少暑さ寒さが過ぎてもあまり気にしなかったりします(ゆえに風邪を引いたりするのですが・・・)。
なので、そこは大人の私も同じような格好をすることでさらにその精度を高める・・・と。まぁ同じものを揃えるのはそれなりに出費も大きいのですけどね・・・
ちょっとした番外編でした。
振り返って
1年前ぶりということの不安と、1年前から変化したことによる不安とで、色々な不安がないまぜになっていましたが、結果としては大成功ではないでしょうか。
やっぱりチビツーは基本的にはお外が好きなんだろうとは思います。今回のドングリは大きな成長の一歩だと思いたいです。チビワンもサポートありがとうね。
あれやこれやであっという間に1年は過ぎてしまいますが、もうあと何回「同じ1年」を過ごせるのでしょうか?私も40を過ぎて少しずつ体力も落ちてくるでしょうし、来年も元気な体で1年が過ごせる保障などないと思うと、「思い立ったが吉日」を実践していかないとあっという間に大事な時期を無駄に過ごしてしまうのではないかと思いました。もちろん焦りは禁物ですし、コロナという現状も考えなければならないというのはありますが・・・。
「やっとけばよかった」という後悔がなるべく減らせるように子供たちとのお出かけが楽しめればなと思います。
山行データ
- 出発時刻 / 高度: 11:55 / 85m
- 到着時刻 / 高度: 14:26 / 71m
- 合計時間: 2時間30分
- 合計距離: 3.48km
- 最高点の標高: 147m
- 最低点の標高: 69m
- 累積標高(上り): 61m
- 累積標高(下り): 49m
Reliveで山行振り返り
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