冬季の登山と写真撮影に適したグローブ~MAMMUT Shelter Mars Glove

登山ギア

秋冬の撮影山行などで重宝しているMAMMUTのフード付きフィンガーレスグローブの紹介ですが、いち製品の紹介というよりは登山と写真撮影という二つのニーズを満たすグローブ探しのポイント集という観点でも読んで頂ければ幸いです。

カメラ操作性と防寒対策のジレンマ

寒い時期の撮影ではグローブが必須になりますが、ゴワゴワのグローブをしていては指先の感覚が掴みにく、場合によっては誤操作してしまうことも。とはいえ通常のフィンガーレスグローブグローブだと常時指先を露出しなくてはなりません。

そんな時にはフード付きのフィンガーレスグローブがオススメで、私が使用しているのはMAMMUTの「Shelter Mars Glove」です。各カメラ用品メーカーからも似たようなグローブは販売されていますが、登山メーカーならではの目線がこの製品をより際立たせていると思いました。

2013年に発売された製品で、現時点(2019年1月)での新品入手はかなり困難です。2018年に発売された後続の製品「MAMMUT Shelter Glove」も品薄状態なので、この手のグローブをお探しの際の参考(購入前のポイント)として読んでいただければと思います。

 

フードはベルクロにて固定

Canon EOS 7D Mark II f/7.1 1/250sec ISO-100 24mm

通常の着用状態ではこのようにすべての指先が出るようになっています。撮影だけれあれば親指と人差し指だけでも良いのかもしれませんが、山行中のギアや機材の運用を考えるとやはり5本指すべてが出ていたほうがいいように思います。

 

 

Canon EOS 7D Mark II f/9 1/200sec ISO-100 24mm

手のひらは全面をカバーするように革張りになっています。こちらは本来の目的はクライミング時のホールドを補強するためですが、カメラを持つという行為においても有効という副次効果だったりします。

 

 

Canon EOS 7D Mark II f/9 1/200sec ISO-100 65mm

こちらは親指以外の指のフード。ベルクロにて固定することでフード自体がプラプラすることを防ぎます。

なお後継製品はこの部分がプラ製着脱ボタンになっています。ここは善し悪し共にあるのですが、プラ製の場合は破損すると修復がかなり困難です。とはいえベルクロ製も洗濯時に他の洗濯物や埃などが絡まってしまったり、起毛加工の衣服にくっついてしまうということもあります。

 

 

Canon EOS 7D Mark II f/9 1/200sec ISO-100 58mm

こちらは親指側。この親指部分はフードを固定すると指穴自体が細くなりきつくなることがあります。あまりにきついとうっ血することもあるので、この手の製品の購入の際にはこのあたり見極めてジャストサイズを選ぶようにしてください。私はこれが基準として1サイズ上のものを購入しました。

 

 

Canon EOS 7D Mark II f/9 1/200sec ISO-100 24mm

フードを両方とも被せるとこのようにミトンのような形になります。

 

 

防風性抜群のGORE WINDSTOPPER

Canon EOS 7D Mark II f/9 1/200sec ISO-100 92mm

GORE WINDSTOPPERを採用しているので、防風透湿性能もバッチリです。私の知る限りでは、この手のグローブでGOREファブリックを採用しているのはこの製品だけだと思います。

 

 

Canon EOS 7D Mark II f/9 1/200sec ISO-100 45mm

加えて手首はゴム混入生地で絞ることができるため、手首からの冷気侵入も防ぎます。

 

着脱を容易にするプルループ

Canon EOS 7D Mark II f/9 1/200sec ISO-100 67mm

中指と薬指には着脱用のプルループが付いています。これがかなりポイント高め。

 

 

Canon EOS 7D Mark II f/9 1/200sec ISO-100 28mm

このように指をかけて引くと簡単に引き抜くことができます。実際、このプルループを使用せずに外そうとするとそれなりに面倒で、発汗している場合にはクルンと裏表が返ってしまうこともあります。ちょっとした配慮ですが、これがあるとないとでは運用性がガラリと変わります。

後継製品は指の甲ではなく指の間にプルループが移されました。これはクライミングにおいてカラビナやスクリューなどのギアが手の甲近くを通過した際に引っかかることを防止するための機能アップデートではないかと思われます。

 

 

棚ぼた的カイロ収納機能

Canon EOS 7D Mark II f/9 1/200sec ISO-100 32mm

偶然の産物ですが、フードにはミニタイプの使い捨てカイロがちょうどフィットする大きさになっています。貼るタイプのカイロをここに忍ばせておくと、フードを被ったときにもれなく指先を温めてくれるという棚ぼた機能なのです。

 

 

Canon EOS 7D Mark II f/9 1/200sec ISO-100 47mm

こんな感じでスッポリ。あまりに気温が低いとカイロ自体が冷めてしまうため、強力がものが必要になります。オススメはマグマカイロ。こちらには貼るタイプのものがなく両面テープ等での固定が必要になるのでご注意。

 

紛失防止用コネクタ

Canon EOS 7D Mark II f/9 1/200sec ISO-100 60mm

両方のグローブをプラ製コネクタで繋げておくことができるので、片方だけ紛失するというリスクを減らせます。失くすときは潔く両方失くせます(笑)

 

まとめ

Canon EOS 7D Mark II f/9 1/200sec ISO-100 24mm

本来の目的が登山用なので、”山で撮影”する際の利用としてはとても相性が良いものとなっています。前述の通り現在では入手が困難ですが、全く同じではないにしても同様の製品は各メーカーでも見られますので、商品選びの際の参考にしていただければ幸いです。

ここがグッド!
  • フードの着脱が可能
  • グローブ自体の着脱を容易にさせるプルループ
  • GOREウインドストッパーによる防風性
  • 紛失防止アタッチメント
  • ミニカイロ収納可能
ここがイマイチ
  • 洗濯時にベルクロに埃がくっつきやすい
  • グローブ自体にループ(またはリーシュ)が無い

2 件のコメント

  • このグローブ、めっちゃ欲しいのですが、後継のヤツは手のひらのグリップが無さそうだし、値段もかなりしてしまうので躊躇していました。
    今回Rの購入にあたって、改めて指が出るフォトグローブを購入してみたのですが・・・
    やっぱり登山での使用となると、色々物足りないですね^^;

    前回のコメントの件ですが・・・
    shoytomoさんは自宅サーバーなのですか!?
    それはまた凄いですね!
    そこまでの環境はなかなか素人にはハードルが高いですが・・・
    WordPressには興味があります。
    私のような日記的な記録を残すにしても、自由度が高くて魅力ですね。
    そのうち移行を考えてみようかなあ~なんて思ってしまいます。

    • もともとMAMMUTっていうだけでネームバリュー大いに上乗せされてますからね(笑)
      後継製品の手のひらグリップはあるようですよ。ただ少々面積が狭くなっているような気もしますね。
      登山と写真ってとても相性が合う(ニーズも多い)と思うのですが、山岳メーカーも写真メーカーも
      お互い歩み寄ってないですよね(笑)
      探す苦労もあれば見つかる喜びもあるとは思いますが・・・コストも時間も制約がありますし、なかなか難しいですね(^^;
      Wordpressは自宅サーバのメイン用途のオマケ的に使っているので、
      Wordpressとしてだけで使うのであればレンタルサーバを使ったほうが断然オトクです・・・。
      HideさんのセンスならWordpressのサイトもきっと素敵なものになるのでしょうね^^
      (ちょっとアオリ入れときますww)

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