主に山行中のサコッシュとして使い始めたMAMMUTのTasch Pouchシリーズ。ストラップの破損により新調したのですが、実は今回が3回目の購入。それだけ私の中でのマストバイ製品となっています。
登山で重宝していますが、タウンユースでの使用頻度も非常に多く、これ無しでの生活は考えにくいほどの必需品となっています。
山行中に使う道具は意外と多い
スマホ、地図、コンパス、行動食、ハンカチ、ティッシュ(乾/濡)等々、山行中に取り出す道具は色々ありますが、これらをいちいちザックを下ろしてから取り出すというのはとても非効率でストレスな作業となります。
最近のザックはウエストベルトに小物入れが付いているものもありますが、やはり容量の少なさは否めません。行動食とハンカチを入れたらそれだけでもう一杯、なんてことになっていないでしょうか?
さらに撮影山行となれば上記に加えてレリーズ、フィルター、レンズキャップ、予備バッテリー、レンズペンといった道具もサッと出せるに越したことはありません。
※ただしカメラ備品については私はEnduranceのポーチをザックのショルダーストラップに取り付けているのでそちらで解消しています。
個人的にウエストポーチは苦手・・・
以前はウエストポーチの運用も考えていたのですが、2種類ほど仮運用した結果、私には合わないという結論になりました。一番の理由としては、腰回りの異物感でした。どうしても腰に回しているだけなのでズリズリと落ちてきそうな感覚が気になって仕方ありません。実際に少しでも重量のある道具を入れようものなら本当に落ちてきます。
また構造上、横方面には十分な余裕はありますが、縦方向はわずかしかなく、ウエストポーチは見た目ほど収容力は大きくありません。もちろん収容力の大きなウエストポーチも販売はされていますが、その分異物感も多きくなり別のストレスの原因になります。
結果としてサコッシュを選びました。そこそこの収容力と、あまり異物感を覚えることが無かったのが決め手です。肩掛けですがブラブラさせないよう固定することも可能で、正中線から逸らすことで歩行にもほとんど影響を与えません。
ザックデポ後も携帯しておきたいもの
“山行中”に絞りましたが、歩いている真っ最中ではなくても、休憩中やザックを下ろしての撮影中にも役に立ちます。山小屋付近で休憩する際は、小屋での買い物のために財布を携帯したり、購入したものを入れたり、トイレの利用でハンカチやティッシュが必要になることもあります。
これらをウェアのポケットに収納することは可能ですが、ジャケットを着用しない際などは多くの場合がパンツ(ズボン)のポケットに入れることになりますが、あっという間にパンパンになってしまいます。
また、じっくりと撮影する際にも、ちょっとした道具を取りにいちいちデポザックから腰を下ろして取り出すというのは意外とストレスで、場合によっては撮影機会を失うことにもつながりかねません。
前置きが長くなりましたが、そんなこともあってサコッシュの利用はとてもオススメなのです。
Tasch Pouchシリーズ
MAMMUTのTasch Pouchシリーズは素材の違いにより「Tasch Pouch(ナイロン)」と「Tache Pouch Melange(ポリエステル)」の2つの系統があります。サイズ/カラー展開については以下の通りです。
Tasch Pouch | Tasch Pouch Melange | |
---|---|---|
サイズ展開 | 1L / 2L / 3L | 2Lのみ |
カラー展開 | Dark oak / Black / Iron | Black / Zen / Olive |
素材 | Ripstop ナイロン | 300D ポリエステル メランジ |
どちらも一長一短なのですが、最終的に私は3Lというサイズ展開がある「Tasch Pouch」のラインを定期的に愛用しています。
Tasch Pouch 3Lの良いところ
“3L”というベストな収容力
Tasch Pouchシリーズは2Lサイズも使ってきましたが、最終的には3Lサイズが私の運用上ベストでした。2Lサイズでも収まらないことは無いのですが、余裕がかなり無かったため、いざ一時的に荷物を追加したいときにキャパオーバーとなってしまいました。
後述しますがタウンユースとしても使っていると、こういったイレギュラーも多いので助かっています。
これらが通常収納しているものです。まぁ削れるものはもっとあるような気もしますが・・・
メインコンパートメント4区画構造
主気室は内部にサブ気室が二つあります。そこそこ入れるものが多いので、ある程度分けて入れられると中で迷子にならなくて済みます。またパーティションには筆記具収納用のスロットもあります(ただしレンズペンはキツキツでした)。
さらに背面ポケット。
さらにフロントのカバーを外すと、ダメ押しと言わんばかりのガラケーサイズのベルクロふた付きスペースとまたもやペン収納スロット。
ここはガラケー以外に何を入れればよいのかちょっと迷う大きさです。そしてこんなにペンを持ち歩く人いるのかしら・・・?
側面までカバーするジッパー
これが意外と重要だったのですが、本体は手のひらを思いっきり広げたくらいの大きさでそれなりの深さもあるので、ジッパー開閉部が上部のみだと入り口がかなり狭く感じます。
ジッパーが側面までカバーしているので、ガサゴソやらなくても底部のものを取り出すことができます。
サイドメッシュ収納
サイドメッシュ収納があるのは3Lモデルのみです。ここの収納には(すこしキツいですが)ペットボトルを入れることができます。
私は別売りのボトルケースを取り付けているので、ボトルホルダー用には使っておらず、レザーマンのツールを収納しています。ただ、このメッシュの耐久性が未知数なので、高価なレザーマンを入れておいていいものなのか・・・ちょっと悩んでます。メッシュの前に必ずストラップ部分が老朽化(※後述します)するので大丈夫かとは思いますが。
着脱可能なショルダーストラップ
ストラップ自体を外すことは運用上ほど無いのですが、着脱可能なゆえにDリングが付いており、ここにカラビナを通したりすることができます。また、ストラップ自体にバックルもついているので、どこかに掛けておくといった時に便利です。
キーストラップ
鍵類を取り付けておくことができます。フック部分はプラスチック製で使っていると必ず折れるので、フック部のみは全幅の信頼を置いてはいけません。
ただしストラップ自体の本体への縫製はとてもしっかりしており、ここがほつれたり切れたりしたことはないので、写真のようにOリング&カラビナの組み合わせで運用しています。
ベルトホール
こちらも実運用で使ったことないのですが、まぁ、そんな選択肢もありますよ、ということで。ただしホール幅が45mmほどしかないので、幅広なベルトは通らなかったりするのでご注意。
Tasch Pouch 3Lのイマイチなところ
必ずココが壊れて寿命が尽きる
もうかれこれ4代目となりますが、過去すべて、この本体とストラップの結合部分(のまわり)が切れて寿命が尽きます。縫製部分はとても頑丈なのですが、その周辺のナイロン地が長年の負荷の蓄積で破れてしまいます。こうなってしまうともうどうしようもないですね。
上の写真がいわゆる末期症状で・・・
最終的にはこんな感じで取れてしまいます。。
ナイロンではなくメランジ素材のポリエステルを使用している「Tasch Pouch Melange」は触り心地からするとそちらのほうが頑丈のような気がしますが、実際のところはどうなのでしょう?(どなたが情報ありましたたらぜひご教示ください!)もっともMelangeシリーズには3Lサイズの展開が無いので、購入することは無さそうですが・・・。
フロントカバー(?)は少々開閉しにくいか
フロントカバーのバックルを外すのが少々やりにくいです。ただ、カバーを外しても4本分のペン用スロットとガラケーサイズの蓋つき収納だけなのであまり有意義には感じられませんでした。そもそも内部にもペン収納はできるし、さらにここにペンスロットを置く必要があるのか!?と、少々使い方が勿体ない気もします。このあたりの機能を削って価格を下げてくれたほうが嬉しいかな?とか思ったり。
もうちょっと価格抑えられないかな・・・?
ぶっちゃけ高い気がしなくもないのですが・・・約6000円程度で購入しているので初期投資としては高い気もしますが、年単価としては3000円未満。さらに私の運用上、登山でもタウンユースでも普段からガンガン使用していることを考えれば決して高価ということも無いかなと思っています。
まとめ
いくつかイマイチな点が無いわけではありませんが、それ以上にメリットのほうが大きいサコッシュです。私のプライベートでは常に携行しているので、それだけ普段から欠かせない存在になっているのでしょう。
似たような製品が多々あるのは知っていますが、やはりその中でもこの製品は私にとってピカイチとなっています。
最近のコメント