2020.11.17
晴天率が多い今年の11月。この日も夕方以降は快晴の予報。仕事で小田原まで来ていたので早めに済ませて三国峠まで車を走らせました。久々のトワイライト&ナイトハイクで星景撮影を行ってきましたが、久々ゆえちょいちょいトラブルもあったのでした・・・。
目次
撮影地は鉄砲木ノ頭(明神山)
神奈川(相模国)・山梨(甲斐国)・静岡(駿河国)の三国の境に位置する三国峠にある鉄砲木ノ頭。別名明神山とも呼ばれています。山頂は広く西側は遮蔽物が全くなく、富士山や山中湖、眺望が効けば南アルプスまでも見ることができます。
いくつかの駐車からは20~30分程度で登れるということもあり、子連れ登山でもオススメのお山。我が家のチビ達も歩いたことがあります。
山頂まで歩く必要はありますが、撮影好機時はパノラマ台に比べると人の混雑は雲泥の差です。
パノラマ台の駐車場が大混雑するので三国峠の駐車スペースをいつも利用しています。とはいえ駐車可能台数は多くないので心配していましたが、なんとこんな立派に舗装された駐車場になっていました。そこそこ広いエリアですが、停められるのは10台程度でしょうか?ここまでしっかり整備するならトイレもぜひ!と思ったのですが・・・。
この駐車場はご覧の通り登山口のすぐ隣。右が三国山、左が鉄砲木ノ頭方面です。
時間調整のため三国山へ
星景はおろか夕景ですら撮影するにはまだ時間的に余裕があったので、まずは三国山に登ってみることにしました。標準CTで登り30分下り20分、小一時間あれば戻ってこられます。夕方の斜陽と枯れ葉に暖かさを感じます。
この時期は枯れ葉で踏み跡がかなり不明瞭です。基本的には直登なので大きく迷うことは無いのですが、所々でピンクテープもあるのでそれを目安に登ります。
20分ほどで、富士箱根トレイルのメインストリートに合流すると同時に、三国山山頂に到着です。
各種ガイドにありますが、木々の間から辛うじて富士山が見えるのですが、この時間帯は西日によってかなり見えにくいです。
鉄砲木ノ頭へトワイライトハイク
一旦三国峠まで戻り、今度は鉄砲木ノ頭に向かいます。いい時間帯になってきました。
まるで金色の野。この辺りで富士吉田から来られていた女性ハイカーさんと談笑させていただきました。まだちょっと時間が早かったので、たくさんお話ができて楽しかったです。
ススキが映えます。
さて鉄砲木ノ頭山頂に到着です。いい感じのグラデーションですね。
手前は石割山からの稜線、その先に御坂主稜線、さらにその先には南アルプスの稜線がトワイライトグラデーションと一体化。しっかり白峰三山が確認できました。見事です。
星景撮影と反省点
日没からしばらく経ってもまだ空は明るいのですが、星景撮影に向けての準備をします。
反省点①:月齢認識ミス!
山中湖周辺も決して光害が無いとは言えないエリアです。人工照明は仕方ないのでその他の要素として月の明かりは避けたいところ。この日は新月だと思っていたのですが勘違い。正確には2日前が新月で、この日の月齢は1.9。上の写真に写る月を見て「あちゃ~」と。
反省点②:レンズヒーター故障!
レンズヒーターは季節を問わずほぼ必須と考えています。特に山中の日没後は一気に気温が下がり結露が発生しやすくなります。
ヒーターは故障したら故障したで厄介です。しかも一度結露してしまうと山中のリカバリはかなり困難。ヒーター自体は高価なものでなくても良いと思っていますが、それならそれで予備を持っておいた方が精神衛生上安心です。
撮影できたのはこんな感じでした。天の川薄い・・・
11月は日没後わずかな時間帯しか天の川が見れません(正確にはさそり座近辺の星が密集した部分が、ということになります)。日没直後はまだ空も完全には暗くならなず、さらに天の川に月が重なってしまうと最悪。なので月齢が大事なのですが、やはり認識ミスは痛かったです。月齢1.9ですらコレですから。
こんな状況だったのでなるべく光を取り込むために開放で撮影したのですが、開放ゆえにコマ収差も盛大に出ています。特に明るい星(中央上の星は恐らくアルタイル)は顕著ですね。ただここまで酷くなったのは収差よりも結露のリカバリが中途半端だったからのようにも思えます。
結局のところ、準備が大事ということでしょうか・・・
振り返って
色々と泣かされたことはりましたが、素晴らしい夕景と富士山を眺めることができ、それなりの星景もギリギリ撮れたのでまずまずの満足感でした。
最近のコメント