2018.9.9
秋雨前線絶好調・・・!orz
日月火で休みが取れ、ありがたくもソロで北アルプス縦走に行かせてもらうことになったのですが、残念ながら全国で大荒れ(涙)
北アルプスは天気の良い時に歩きたい。なので縦走は諦め、チビワンと2人で日帰り登山をしたほうが楽しいな、と。
天気を気にしながらも越前岳を歩いてきました。愛鷹山一帯にかかる雲との勝負ですが、果たして晴天の富士山は拝めるのでしょうか?
山行ルート
以前から計画していた越前岳。冬にチビワン軽アイゼン(チェーンスパイク)デビューを狙っていましたが機を逸して早一年。越前岳はドーンと見える富士山を背に登るのが楽しいのですが果たしてどうなるのでしょうか?
愛鷹山界隈は一部崩落が危険な場所もありますが、もちろんそんな場所は避け、愛鷹山でも比較的容易でそれほど長くもない十里木高原からのピストンとすることにしましたが、ただピストンだけでも面白くないので、今回はバリエーションルートにも挑戦してみようと思います。子連れ登山においては初の試みです。
標準CTで往路3時間復路2時間。なお、下山ルートは旺文社の地図にも掲載されていません。基本は一般ルートと並行していますが、一般ルートとの合流のタイミングには注意が必要です。
山行目的
せっかくの越前岳、やはり山頂からドーンとした富士山を拝みたいですね。また子連れでのバリエーションルートは初めてなので、慎重に歩きたいと思います。チビワンにその達成感を味合わせるのは難しいかな?私個人的な目標としましょう(笑)
本日の山行目的
- 富士山ドーンを拝もう!
- 子連れ初のバリエーションルート踏破!
十里木高原駐車場より登山開始
午前8:30、十里木高原駐車場に到着です。駐車場から徒歩10分程度の場所には展望台、30分程度の場所には馬の背見晴台があり、どちらも登山装備でなくても歩いて登れるため、登山者以外の方も駐車されることがあり、さらに無料駐車場なので駐車倍率は高いことで有名なのですが、本日はスタートからすでに小雨状態。半分にも満たない駐車率でしたので、難なく駐車することができました。
十里木高原からのルートは、この駐車場からすぐ登山道が直結しています。登山者は我々のほかにソロの方が2~3名、団体さんが1組でした。あとから何人か登られた方もいるようですが、やはり今日のような天候の日は登山者も少ないですね。
8:49、登山開始です。
2~3分歩いて背後の駐車場の方向に目を向けると・・・富士山はすそ野がほんの一部見えるのみ(涙)
うーん、やはり今日は難しいですかね。
歩き始めてしばらくはそれぞれ展望台、見晴台までの道ということもあり、手厚い整備が施されています(左)・・・が、段差が大きく、土も流れてしまっているのでもはやハードル状態。あまり良いことではないのですが階段脇を通ったほうが楽です。
10分ほどで十里木高原展望台に到着します(右)。このあたりではまだ青空も所々見えていたんですけどね・・・
さらに20分ほど進むと馬の背見晴台に到着します。ここはもう遠望がきかないというか、完全にガスの中ですね・・・。チビワンもスタスタと歩を進めます。
意外と多いぞ?岩イワ
あまり岩場のイメージが無かったこのルートですが、振り返ると意外と岩場が多かったなという気がします。この愛鷹山、山頂界隈は確かに岩場も多く崩壊地点では非常に危険な場所もあるので、その片鱗を見た気がします。
それほど危険な大きさではなく、岩場大好きなチビワンにとっては楽しめる場所になったので結果的には良かったのですが、小雨がパラついていたこともあり滑らないよう少々気を使いました。チビワンにも念のためグローブを(右)。
その名も「平坦地」。もう少し良いネーミングが無かったものかとも思いますが・・・しばらく続いた樹林帯が一瞬開け、急登も一旦ここでお休みとなるので、ある意味わかりやすいと言えないこともありません。チビワンも展望のない急登で少々飽きが来たのか、腰を下ろして休憩します。クエン酸タブレットチャージタイムです。
で、その平坦地からの眺めですが・・・やはり真っ白!!これはもう笑うしかないですね。
こんなチビワンとのやり取りが楽しくてとても印象的でした。
この後も山頂までは長時間のしりとりゲームが続き、展望は見えず小雨の降る中でも楽しく山頂まで歩くことができました。
チビワンとのしりとりは、いつも「る」で始まる言葉が早く尽きるので、いかに相手に「る」を渡すかがカギになります。この日も「る」攻めに遭いついに私はギブアップ宣言。そして「よっしゃ!」のポーズ。本当に嬉しそうな表情です。さぁ、山頂まであと少し!
ガッスガスの山頂へ!
そして、登山開始からほぼジャスト2時間、越前岳(1504m)山頂到着です。がんばりました!
ガスガスというか・・・完全に雲の中なんですけどね(笑)
そんな中でもチビワンはまだまだ元気。やっぱりアレが待ってるからかな?
アレ。本当にカップヌードルを食べているときのチビワンは至福の表情を見せてくれます。本当に好きなんだなぁ。考えてみると、私も幼少期はイヤイヤながらも山頂で父が作ってくれた塩ラーメンを楽しみにしていました。栄養・カロリー云々は置いといて、やはり山頂でのラーメンは最強フードなのですね(笑)
そして私も大好物の山頂コーヒーを。チビワンの魔法のスパイスが投入されます。
山頂でまったりとした時間を過ごし、そろそろ下山後の温泉が恋しくなってきたところで下山を開始します。その前にパシャリ。
撮影ありがとうございました。では下山しましょう!
下山はバリエーションルート
チビワン初のバリエーションルート!・・・といってもチビワンは「ふーん。」という感じでした。まぁ確かに普段から踏み跡やピンクテープ、歩きやすさなどはあまり意識していないので、一般登山道とあまり違いは感じれないでしょうね。私もバリルートとは言えそれほどの難易度は結局感じられませんでした。
今回私たちは越前岳山頂から意図的にバリエーションルートを選択しましたが、山頂からこのバリルートへは一般ルートから足を踏み入れやすくなっています。一般道で下山する際には十分ご注意ください。
また、難易度は高くはないとは言えも踏み跡が薄くピンクテープも少なめなので、地図およびGPS機器等を使用し注意して進んで下さい。
とはいえ、一般ルートにはない「手つかず感」があり、木のせいかもしれませんが苔や草花も新鮮な感じがしました。
ルート終盤では小規模ですが唯一の渡渉があります。一般ルートを歩いているときに見えた小さな沢はこれだったのですね。
一般ルートに戻りました。安全を考慮してのことか、一般ルートからこのバリルートは非常に見つけにくくなっています。登山道右側にそれとなくポツンと刺さっている白い木棒が目安ですね。子連れで初めてのバリエーションルートとしてはよい経験になりました。短いルートですが、一般ルートに合流できてまずはホッとしました。
青空でポーン♪
バリルートから一般ルートに合流すると、馬の背見晴台はすぐそこです。ふと空を見上げると・・・
おぉ!待望の青空です。やはり山での青空は気持ちがいいですね。
往路で見たときはガスの中でしたが、この時点ではかなりガスも晴れて視界が広くなっていました。チビワンもホッとしたのか(眠くなったのか)腰とザックを下ろします。
箱根方面も見えました。当初は雲の状況から金時山に向かおうかとも思ったのですが、結果的にはあちらもガスの中のようなので、こちらに来て正解でしたね。
半年前の大菩薩嶺山行から、”山行中に寝る”という特技を覚えたチビワン。寝落ち寸前の表情です。
シャキーーーン!
ほんの15分ほどの仮眠程度でしたが、チビワン的にはスッキリだったようです。のび太くんのような能力は父譲り(笑) では、下山まであと20分ほど、楽しく歩きましょ。
それにしても気持ちの良い青空。この青空が無ければチビワンも眠くならなかったも?ふと背中の越前岳山頂方面に目を向けましたが、残念ながら山頂はまだ雲の中。今日はもうダメでしょね。まぁ、こんな日もあります。
待望の青空でしたが、今度は日射しが一気に強くなってジリジリ。そんな中、二人して声を上げたのが
「見えた!!」
そう、諦めていた富士山がほんのわずかにその山頂を私たちに見せてくれたのです。写真(右)はほんの少しシャッターが遅れたため見にくくなっていますが、山行中で本当にこの瞬間だけ、富士山を見ることができました。ドーン!な富士山ではありませんが、何とか0点は避けられたようです。
そんな富士山の後押しと仮眠の効果もあって、チビワンすっかり機嫌をよくして、「ポーン♪ポーン♪♪」と言ってスキップのように跳ねながら降りていきます。
夏の青空と秋のススキ(左)。奇跡の移ろいを感じる一枚です。
そして展望台まで戻ってきました。ゴールは目前です。富士山はまた雲の中にお隠れになってしまいましたが、その上には青空が見え、行きとは違った開放感と達成感があります。
そしてラストスパート。ウイニングロードはまたしても「ポーン♪」
最後は駐車場まで20mほどの近道を見つけ、「こっちのほうが早いよー!」とのこと。これもバリエーションルートでしょうかね(笑)
そして13:29、無事に下山しました。お疲れさまでした!心も空も晴れ晴れです。
下山後のお楽しみ
下山後はいつもなら温泉に直行するところですが、本日はその前にお楽しみがあります。
それは・・・
樹空の森 冒険の丘!
富士山樹空の森の一角にある『冒険の丘』はチビワンの大好きな遊具でいっぱいなのでした。夏にはじゃぶじゃぶ池もありますが、それが無くても十分楽しめる広場です。チビワンはここに来るのは3回目ですが、普段気軽に来れる距離ではないので、ここぞとばかりに遊び始めました。
跳ねて・・・
登って・・・
滑って・・・
また登って・・・
ホント、どこにまだそんな体力が残っていたのだろうと思うほど、ガッツリ2時間走り回って遊び回ってくれました。お山で味わう楽しみもありますが、歳相応という観点ではやはりまだまだこの手の遊び場のほうが楽しいのでしょう。少々寂しい気もしますが私自身のことを思い返せば極々当たり前のこと。これだけ沢山の笑顔を見れただけでも良しとしましょう。
この後は同じく樹空の森の一角にある御胎内温泉で汗を流しました。
まとめ
序盤は残念な天気となりドーン!な富士山は拝めませんでしたが、チビワンのお陰で楽しい山行になりました。「雨が降ってもレインウェアがあるから大丈夫じゃん!」と言ってくれたのはとても心強かったです。お陰でバリルートの攻略に注力することができました。
途中で仮眠を取ったりもしてかなり疲れたかなと思いましたが、下山後の樹空の森でのあのはしゃぎ様、本当に子どもの体力は無尽蔵だなぁと実感した一日でした。
山行データ
- 出発時刻 / 高度: 08:47 / 872m
- 到着時刻 / 高度: 13:29 / 871m
- 合計時間: 4時間42分
- 合計距離: 7.66km
- 最高点の標高: 1474m
- 最低点の標高: 871m
- 累積標高(上り): 587m
- 累積標高(下り): 570m
Reliveで山行振り返り
https://youtu.be/s0si_O60cQY