登山にも最適な Leofoto LS-365C レンジャーシリーズ三脚

カメラ

言わずと知れた”中華製カメラギアの既成概念を覆す”メーカー、Leofoto。ずっと以前からレンジャーシリーズの三脚が欲しかったのですが、ようやく入手することができました。

今回は同シリーズLS-365cのレビューです。

 

品質はGITZO級、価格は半分未満

Canon EOS 5D Mark IV + EF35mm f/1.4L II USM f/2.8 1/100sec ISO-400 35mm

過去何度か中華製カメラギアで辛酸を舐めてきましたが、その概念を大きく覆したのがLeofotoと言われています。このメーカーの存在自体は3年ほど前に、Lプレートを探している時に知りました。結局当時は別のメーカーのプレートを買うことになったのですが、以降多くの場面でLeofotoの高い評価を耳にしました。

 

 

Canon EOS 5D Mark IV + EF35mm f/1.4L II USM f/2.2 1/100sec ISO-160 35mm

中華製であろうと「一切の妥協はせず高品質なものを低価格で」をコンセプトに多くのプロカメラマンからも高い評価を得てきたようです。

まず登山でも使うのであれば外すことができないカーボンファイバー素材。10層カーボンファイバーチューブの脚。素材は東レのものをわざわざ輸入して使用しているのです。

耐久性も軽量性もバッチリ。

 

 

Canon EOS 5D Mark IV + EF35mm f/1.4L II USM f/2.2 1/100sec ISO-400 35mm

センターポールは別売りアクセサリーとして存在しますが、下部には突き出さない構造のため、畳んだ状態だととてもスリムです。また写真のとおり重量追加用のフックを取り付けるネジ穴も切られています。

※ちなみにセンターポールは正規代理店で購入すると同梱されます。

 

 

Canon EOS 5D Mark IV + EF35mm f/1.4L II USM f/2.2 1/100sec ISO-640 35mm

側面にもネジ穴が切られており、アクセサリ(例えばスマートフォンスタンドなど)用のマジックアームなどが取り付けられるようになっています。

 

 

Canon EOS 5D Mark IV + EF35mm f/1.4L II USM f/2.2 1/100sec ISO-250 35mm

雲台取り付け部は一般的なカメラ太ネジ(3/8インチ)。大抵の雲台は取り付け可能です。

 

 

Canon EOS 5D Mark IV + EF35mm f/1.4L II USM f/2.2 1/100sec ISO-200 35mm

ツイストロック機構。今まで使用していたManfrottoの三脚はレバーロック式で、星景撮影時など暗所での撮影の際は衣服等をレバーに引っ掛けてしまう恐れがありました。

わずか4分の1回転程度でロックが外れるようになっているので、わずらわしさが少ないです。

 

 

Canon EOS 5D Mark IV + EF35mm f/1.4L II USM f/2.2 1/100sec ISO-200 35mm

センターポールを無くしたことで実現が可能になったグラウンドポジション。沢での撮影には必須の機能ですね。

写真ではRRSのBH-40を乗せています。

 

以前、私は身内にGIZTOの三脚(システマチック5型)を借りて運用したことがあるのですが、品質はGITZOと同等、価格は半分以下という優れものだと思っています。

 

 

365Cか?324Cか?

LSシリーズの三脚として最も聞く型番は「LS-324C」だと(個人的には)思います。LS-365Cと比較すると、大きな違いとしては重量全伸長、あとは価格です。

LS-324C LS-365C
重量 1,390g 1,770g
耐荷重 15kg 20kg
全伸長 1,305mm 1,520mm
段数 4段 5段
収納高 485mm 480mm
定価(税抜) ¥45,000円 ¥54,630円

重量に関しては、以前使用していたManfrotto 055がすでに2,000gという重さだったので、あまり悩む要素はありませんでした。もちろん登山で使う以上は軽いに越したことはないのですが、決定的だったのは全伸長でした。

365Cは三脚単体だと1,520mmですが、この上に雲台、クランプ、そしてLプレートを装着したボディを乗せると、アイレベルは最低でも175cm以上になります。身長が187cmある私には、これ以下のアイレベルでは腰への影響を考えると却下せざるを得ません。
(メーカーの推奨基準としても、伸長が170~190cmのカメラマン向けとなっているようです)

もちろんこのシリーズの製品には前述のとおり別売りのセンターポールが用意されていますが、撮影時の着脱は大幅に運用の利便性を下げることに繋がるので、センターポールを使うことはまず考えていませんでした。

となると、私にとってはもう365Cしか選択肢には無かったのです。

ちなみに、全伸長が長いため段数は5となっていますが、段数が多いことにより結果的に収納高は324Cより低くなる、という副次効果がありました。

 

難点を挙げるとしたら

Canon EOS 5D Mark IV + EF35mm f/1.4L II USM f/2.2 1/100sec ISO-200 35mm

ツイストロック機構は私自身がまだ運用に慣れていないということもありますが、仮にその点を除外したとしても、ロック解除後に自重で脚が伸びてくれない、ということくらいでしょうか。

これがどこまで運用性を下げるかは疑問ですが、今まで使用していたManfrotto 055が脚が自重でスムーズに伸びた分、どうしてもそれと比較してしまいました。

これはメンテナンスでどうにかなるものなのかも含めて、今後の様子見となりますね。

 

 

実践投入!

購入したからなかなか出番のなかったLS-365Cですが、箱根の千条の滝にてようやくその出番が回ってきました。

鷹巣山~千条の滝と霧幻の森

iPhone SE (2nd generation) f/1.8 1/33sec ISO-400 3.99mm

5段ならではの極太脚。5段だと最大径は36mm。これ以上にない安心感でした。

 

 

iPhone SE (2nd generation) f/1.8 1/60sec ISO-320 3.99mm

LS-365Cの上に、RRSのBH-40ボールヘッド、RRSのレバークランプ、KARKのLプレート、そしてEOS 5D4です。アイレベル的にはなんの不自由もありませんでした。

 

 

Canon EOS 5D Mark IV + EF24-70mm f/4L IS USM f/4 1/125sec ISO-3200 30mm

普段用ザックに取り付けた状態。極端に突き出ることもなく丁度良いコンパクトな大きさになります。この状態で山道をガツガツ歩いても三脚が開いてしまうこともなく、当然落ちてしまうこともありませんでした。まぁこれに関してはザックのストラップ強度によるところも大きいかとは思いますが・・・。

 

 

まとめ

ようやく求めていた三脚にたどり着けたような気がしました。これまでは妥協気味に三脚を持ち歩いていましたが、妥協で持つには重すぎる荷物にも感じていました。今回の三脚は持っているだけで早く使いたい!という気持ちになることができました。次の撮影も楽しみです。

ちなみに、GITZOに比べれれば安価というのは間違いありませんが、決して安い買い物というものでもありません。日本正規代理店のワイドトレード社は楽天を主要な販路としているようですが、楽天ではたまにスーパーセールが開催され、Leofoto製品も大幅に値下げして販売されることもあるようなので、気になっている方はチェックしてみてください。(私もスーパーセールを利用しましたw)