RRS BH-40は堅牢かつ機動性の高い自由雲台

カメラ

個人的には絶大な信頼を寄せているManfrottoのギア雲台405ですが、やはり1.6kgという重量は登山をする上では悩ましいところ。最近は腰痛も悪化してきたので荷物の重量は落とせるなら落としたいもの。

登山に超不向きな”神”雲台~Manfrotto ギア雲台 405

2019年2月10日

そこで、登山で使うためにそれなりの堅牢性を持ちつつ軽量で使い勝手のよい自由雲台を探すことにしました。色々探してみた結果、やはりたどり着いたのはRRS(Really Right Stuff)で、ポチったのは自由雲台BH-40。この雲台の特性についてまとめてみました。

 

軽量かつ高い堅牢性

Canon EOS 5D Mark IV f/7.1 1/100sec ISO-1000 35mm

自重はわずか368gで、非常にコンパクトです。

 

 

Canon EOS 5D Mark IV f/5.6 1/125sec ISO-1250 35mm

Manfrottoギア雲台405と比較すると、見た目のインパクトも全く違いますね・・・

 

 

Canon EOS 5D Mark IV f/5.6 1/125sec ISO-640 35mm

ちなみに製品には専用のポーチも付属します。RRS新ロゴ版のポーチ柄は初めて見た気がします。中はクッション素材でできているので安心です・・・が、本体だけならまだしも、基本的に私はクランプを装着したままの状態で運用することになりそうで、クランプを装着すると少々このポーチだと小さすぎるということが判明。

 

 

Canon EOS 5D Mark IV f/5.6 1/125sec ISO-800 35mm

使用していなかったロープロのレンズケース(9×13cm)がピッタリでした。保護力もデフォルトのケースよりは高いのでこれで一安心です。

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スペック面で比較すると以下のようになります。

  RRS BH-40 Manfrotto 405
 
自重 368g 1.6kg
耐荷重 8.1kg 7.5kg

重量が1/4にもかかわらず耐荷重は8.1kg。スペック的には十分です。もちろんギア雲台と自由雲台では長所短所はそれぞれなので、重量と耐荷重だけでは決められませんが、登山装備の軽量化という点では大いに貢献しています。

 

他のラインナップとの比較

RRSの自由雲台であるBHシリーズには、BH-40以外にも以下のようなラインナップがあります。

  BH-55 BH-40 BH-30 BH-25
 
自重() 726g 368g 218g 148g
耐荷重 23.1kg 8.1kg 6.8kg 4.0kg
フリクションコントロール × ×
パンロック ×

※自重はクランプ非搭載時のものです。

最上位グレードのBH-55はManfrottoギア雲台405の半分の重量にもかかわらず耐荷重はなんと23.1kg。スペック的には立派ですが、私の運用においては今のところここまで重量のある機材を搭載することはまずないので明らかなオーバースペック。

一方、BH-30はさらに軽量になり、耐荷重もギア雲台よりはわずかに少ない程度ですが、やはりフリクションコントロールが無いというのが決定打でした。

結果、ラインナップ中で目的に合ったバランスの良いBH-40を選ぶことになりました。

 

購入時の注意

この雲台の商品としての最小構成はクランプの無い状態です。自前ですでにクランプを保有しており、その転用でよければクランプが付属しない状態で購入可能です。

ただし注意点として、クランプ側に1/4インチのネジ穴が切られていることを確認してください。

公式サイトで購入する場合は「CLAMP OPTIONS:NONE」「CLAMP SIZE/STYLE:NONE」に指定して購入してください。※上の写真参照。

私はこの構成で購入し、クランプは同RRS製のB2-Proを使用しています。B2-Proはスクリュータイプのクランプですが、レバーリリースタイプのクランプのほうが着脱は容易です。ただ、私の場合レバーを引っ掛けて固定が外れたりするのが怖いので、スクリュータイプを愛用しています。

 

クランプを乗せてみて気付いた”裏ギミック”

Canon EOS 5D Mark IV f/6.3 1/100sec ISO-1000 35mm

スクリュータイプのアルカスイスクランプB2-Proを乗せてみます。同じくRRS製とあって相性はバッチリなのですが、クランプを乗せてみてあることに気づきドキリとしたことがあります。

 

 

Canon EOS 5D Mark IV f/6.3 1/100sec ISO-800 35mm

3つあるレバー/ノブの詳細は後述しますが、そのうちの一つが上の写真のメインロックレバー。こちらを締めることで雲台部を完全に固定するのですが、しっかりと締まった状態でなんとレバーが上を向いてクランプと接触していたのです。これには非常に驚かされたのと共に、「RRSがこんなレベルの低い設計ミスする!?」と半ば失望にも似た感情を抱いたのでした・・・。

 

 

Canon EOS 5D Mark IV f/4 1/125sec ISO-640 35mm

ところが、そこはさすがRRS。素人の私が気付くような見落としをするワケがありません。実はこのメインロックレバーは、手前に引っ張りながら回すことで締め付けを変えることなく回転させることができます。空回しのようなイメージでしょうか。つまりこうすることによって、完全に締めつけた状態のレバー位置を好きな場所に変えることができるのです。

 

 

Canon EOS 5D Mark IV f/6.3 1/100sec ISO-1000 35mm

上の写真のように。レバー自体を小さくする、本体自体を大型化するというのも一つの手かもしれませんが、下手に妥協せず工夫でこういった問題を乗り越えている製品設計に、このブランドの職人魂というものを感じることができました。

 

低頻度だけど重要なフリクションコントロール

本体で操作するのは3つのレバー/ノブです。

  • メインロックレバー
  • フリクションコントロールノブ
  • パンロックノブ

 

Canon EOS 5D Mark IV f/6.3 1/100sec ISO-1250 35mm

メインロックレバーはその名の通り、雲台部分を固定するレバーです。ノブ自体が大きめに作られているのでそこそこ回しやすいです。完全開放から固定までのレバーの回転は120度ほど。もう少し角度が浅くてもよいのではないかな?とも思いました。微調整は後述のフリクションコントロールノブでできるわけですし。

また、メインロックレバーは上述の通り手前に引っ張ることによって、締め付け度合いを変えることなく回転させ、クランプとの接触を避けることができるようになっています。

 

 

Canon EOS 5D Mark IV f/6.3 1/100sec ISO-1250 35mm

フリクションコントロールノブは雲台部分の動きの固さを調節するノブです(上の写真の上部ノブ)。完全に緩めるとスルスル、完全に締めるとメインロックレバーで固定したのと同様にまったく動かなくなります。

このフリクションコントロール、個人的には使用頻度としては最初の数回で、ある程度調節したら以降は使用頻度は高くありません。ただこの固さ調節が自分好みにできるというのがフィールドでの使い勝手にも繋がります。タイプ選定にあたってはこのフリクションコントロールが行えるかどうかがポイントにもなりました。

パンロックノブ(上の写真の下部ノブ)は文字通り回転方向の固定ノブ。パン方向はメインロックレバーを緩めての調整も可能ですが、正確にパン方向のみを変更したい場合やパノラマ撮影をする場合以外にはあまり使用頻度は無いのではないかと思います。

 

EOS 5D Mark IVを乗せてみる

Canon EOS 5D Mark IV f/6.3 1/100sec ISO-2500 35mm

まずは三脚に乗せた状態。

 

 

DMC-FX37 f/2.8 1/60sec ISO-400 4.4mm

次にクランプを取り付けたBH-40に5D4を乗せてみました。乗せてみてわかるのですが、カメラがそこそこ重量があるので、多少きつめのフリクションにしていても意外と簡単に動いてしまいます。こういった時にはフリクションコントロールがとても有効です。一度締め付ければしっかりと固定され、ヘタるようなこともありません。

一連の操作を行ってみましたが、自由雲台としてはとても操作しやすい印象でした。とはいえギア雲台に慣れているとやはり微調整時の煩わしさが残りますがこれは仕組み上ある程度は仕方ないので慣れていくしかなさそうです。

 

 

まとめ

機能ももちろんですが、やはり重量が1/4になったというのが精神的はとてもラクになりました。それだけ腰痛のインパクトが大きかったという側面もありますが・・・。

操作性と安心感という意味ではギア雲台に軍配が上がりますが、登山における運用では今後こちらがメインになっていくのではないかと思っています。それ以外はやはりギア雲台を使い続けることになりそうですが。

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