2020.7.21
全休を取得する予定でしたが、どうしても抜けられない仕事のため半休に。山の天気も良くて曇りか小雨。それならば前回中途半端に終わって行けずじまいだった飛龍の滝を拝んで来ようと、前回に引き続き再び箱根の地に足を運んだのでした。
目次
山行ルート
千条の滝駐車場に駐車し、湯坂路に沿って鷹巣山を経由して飛龍の滝まで行きます。時間的な余裕が無いので、帰路は前回通過した浅間山には寄らず直帰するピストンルートです。
車での飛龍の滝へのアクセスについて
飛龍の滝だけなら畑宿側からアクセスするほうが早いですが駐車場がありません。
寄木会館や畑の茶屋の駐車場を利用しているネット上の記事も見かけましたが、登山者向けではありません。
いずれも数台の駐車スペースしかありませんので、営業時間外でも無い限りは駐車はオススメしません(営業時間外なら問題ないというわけではありませんが)。
最低限お土産等を購入すれば良しとする意見もあるようですが、かなり都合よく拡大解釈された意見だと個人的には思います。もちろんお店の方に断って了承が得られたのであれば別ですが。。。
少なくとも、登山者の利己的な解釈で常態化するのだけは避けるべきだと思います。
山行目的
曇天の続く梅雨の時期。眺望が望めないならそれはそれでお山の選び方があります。
本日の山行目的
- ダイナミックな飛龍の滝の撮影を楽しむ!
- 前回あまり時間をかけられなかった沢の撮影も楽しむ!
- 続・お山での体力を取り戻す!
千条の滝駐車場より登山開始
少々寝坊して出遅れてしまいましたが午前9時、本日も先週に引き続き千条(ちすじ)の滝駐車場からのスタートです。
この駐車場には7~8台程度は停められそうです。
駐車場から千条の滝までは徒歩で5分ほど。
道の奥に見えるのが千条の滝ですが、今は沢があふれて道が完全に水に浸かっています。見えている板を使ったり巻き道をすれば濡れずに行けます。
年季の入った立派な石碑ですが、読む気力がありませんでした・・・。
苔の森を抜けて
前回も感じましたが、ここ湯坂道は本当に登山道の苔が綺麗です。以前訪れたウノタワや白谷沢も見事でしたが、私にとってアクセスしやすい箱根というロケーションにこういった場所があることを知れたのは嬉しく思います。
ここは浅間山方面(左)への分岐ですが、今日は寄らない予定です。
ちなみにここから5分先のエリアで、獣の唸り声のような音が聞こえました。熊ではないことを祈りこの時は何事もなく通過したのですが、帰路で同じ場所を取った際に、突然目の前をイノシシが猛スピードで横切っていきました。さすがにチビりそうになりましたが、イノシシでよかったです。。。
定点撮影。この雰囲気、好きです。
この湯坂道のルートは展望がある場所はかなり限られていますが、それでも今日はこの程度。前回よりは少し霧は薄いようですが、正面を見てももう少し登高すると完全に雲の中に入りそうですね。
こちらも浅間山との分岐。左へ進むと、浅間山を経由して先ほどの分岐に繋がります。
鷹巣山はまたしても濃霧の中
鷹巣山取り付きスタート。10分ですが、登り応えは十分です。
ここからさらに急に。
山頂までの最後のフラットゾーン。やはり霧が濃くなってきましたね。
山頂は城跡の看板があるのみです。
ここから先は未踏エリアです。
どんどん霧が濃くなってきました。視界は10mくらいだったでしょうか。
霧の中でもこういう光景は絵になりますね。
立派な案内板がありました。こうやって見ると湯坂道の中心部は前回と合わせるとそこそこ歩いたことになりますね。
芦之湯方面はすぐ舗装路です。飛龍の滝へ向かいます。
そこそこの下り。登り返しを考えると先が見えないというのはメンタルに堪えそうです。
迫力の大瀑布!飛龍の滝
10分ほど歩くと沢の音が聞こえ始め、さらに10分ほど歩くと飛龍の滝に到着です。ここも登山道に水が流れ出すほど水量が多いようです。
これまた年季の入った展望テラス。他に登山客もいないので、今日は主にあの場所で撮影することにします。
ドーンと全景!これは千条の滝と違って大迫力です。神奈川県最大の滝なのだそうです。上段15m、下段25m と2段に分かれています。
こちらが上段のアップ。
テラスから、真横を見たところ。
良いタイミングで紫陽花が咲いていたのですが、水流で巻き起こる風によってかなり揺れてしまうので、長時間露出撮影だと花がブレブレになってしまいます。。。
この角ばった形の岩は柱状節理と呼ばれるものです。節理とは噴火による溶岩が冷えて固まる際にできたヒビ割れで、規則的に割れたものです。特に柱状に割れたものを柱状節理と呼ぶそうです。
そしてその柱状節理の割れ目を流れていく水流。大自然の力強さと造形美を感じられる光景ですね。
さて、時間も押してきたので戻ることにします。霧は少々薄くなってきましたが、この登り返しが堪えました。
鷹巣山まで戻ってきました。休憩ついでにお勉強です。
鷹巣城の位置や規模については不明点が多いそうですね。かくいうこの鷹巣山も山頂標はおろか三角点も無いので、イマイチ山頂の位置が不明だったりします(笑)
千条の滝周辺の苔沢撮影
30分ほどで千条の滝まで戻ってきました。こちらは正規ルートではありませんが、悠久の時を感じる石畳の道。風情がありますね。
千条の滝。今日は別アングルから。
今日は千条の滝の向かいにある沢にも降りてみました。滝と違ってスムーズな流れが美しいですね。
ここまで来て言うのもナンですが、やはりこの時期の長時間露出撮影はゆったりした沢の流れと苔のセットが最も映えるような気がしますね。
番外編:山行中に出会った花々
前回はあまり花に目を向けていなかったで、今日はいくつかおさめてきました。
シロバナイナモリソウ
ヤマアジサイ
チダケサシ
コアジサイ
ウツボグサ。お食事中に失礼しました。
ホタルブクロ
キツネノボタン
ノイバラ?
山のお花・・・難しい!
振り返って
先週と違って雨こそ降ってはいませんでしたがものすごい湿度でレインウェアだったらこの距離は歩けなかったかもしれません。
飛龍の滝はチロチロの千条の滝と違ってダイナミックでした。秘境の滝とあって見応えは充分。全身にマイナスイオンを浴びてリフレッシュできました。
鷹巣山への登り返しは思った以上に堪えましたが、体はとても満たされた気がします。途中、目の前を猛スピードで横切るイノシシにチビリそうにもなりましたが、貴重な半休をお山に使えて大満足のハイクとなりました。
山行データ
- 出発時刻 / 高度: 09:00 / 575m
- 到着時刻 / 高度: 12:28 / 574m
- 合計時間: 3時間28分
- 合計距離: 7.51km
- 最高点の標高: 831m
- 最低点の標高: 574m
- 累積標高(上り): 432m
- 累積標高(下り): 428m
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