登山中の一眼レフカメラ携行ギアとして欠かせない存在となっているPeakdesignのCaptureですが、ザックに取り付けるCapture本体との接点であるクイックリリースプレートはアルカスイス規格互換となっています。
私は普段ベルボンの三脚を使用していますがこちらのクイックシューはDIN規格であるため、Captureからカメラ本体を外して三脚の雲台に乗せるためにはプレート/シューの付け替えをしなくてはなりません。ところがこの作業は非常に煩雑で、特にプレートは六角レンチを使用しなければならず、この煩雑さゆえに三脚使用を躊躇ってしまうほどです。
そこで、Caputureからの取り外し⇒三脚への取り付けをスムーズかつシームレスに行えるようクランプの購入を検討し、結果としてSUNWAYFOTO(サンウェイフォト)のクイックリリースクランプ DLC-42を購入しました。
クイックシューへのクランプ取り付け
外寸はクイックシューと同等です。まずはクランプをクイックシューに取り付けます。ここは特に難しいことはありません。
クイックシューにクランプを取り付けた状態です。
三脚に取り付けた状態はこんな感じです。
レバー/ネジノブ 二通りの固定方法
カメラ本体に取り付けているCaptureのプレートは上の写真のような形をしています。この外周寸がアルカスイス規格となっています。
「アルカスイス」とは元々は雲台を製造している世界的な企業です。この会社の製品のクイックシューのサイズ規格と互換性のあるものが「アルカスイス互換」と呼ばれています。
本クランプは上下(左右)の2点から挟み込むようにしてプレートを固定しますが、固定方法はレバーまたはネジノブどちらでも可能です。ここが重要なポイントで、撮影時を含めてしっかりと固定したい場合にはレバーを、撮影前に微調整を行いたい場合にはネジノブ、というように使い分けると良いと思います。
まずはクランプに、Captureが取り付けられたカメラを乗せます。ここで、ノブ(写真右側)を回して仮止めするのも良いでしょう。
続いて、クランプのレバー(写真左側)を倒します。
レバーは二段階で締められ、ここでも(二段階だけですが)微調整が可能と言えば可能です。
レバーを完全に倒した状態です。
レバーはしっかり固定するにはそれなりに力が必要なため、不用意に力んでせっかく固定した構図を崩してしまったり、最悪カメラ本体を落としてしまうという危険性もあるためです。一方で、ネジノブだけではイマイチしっかりと固定されているかどうかの感触が曖昧で、見ての通り上下2点で固定するということは、万一締め方が緩かった場合、左右から抜け落ちるという危険性があります。ポートレート構図(縦構図)で撮影している場合、それはカメラ自体の落下を意味します。
調節の選択肢は二つあるものの、どちらも中途半端な締め付けだと落下の危険があるので、いずれにせよ注意は必要です。
ウノタワで実践してみた
早速、現場に出てその使い勝手を実践してみました。
三脚を使うような場面は私の場合は沢での撮影が多いです。苔の森と美しい沢を有する奥武蔵のウノタワで撮影をしてきました。
移動しては三脚を設置、という繰り返しの作業が多い山での撮影では、Capture⇔三脚のシームレスな付け替えができるというのはかなりのメリットがあります。
山行中は撮影だけに集中していればよいというわけではなく、むしろ安全という意味ではカメラよりも自身を優先する必要があるため、機器の操作というものは最低限に抑えたいものです。
そういった意味でもこの携行システムは無駄の大部分を抑えることができると思います。
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