2021.7.10
毎年ゴールデンウィークにはチビワンと歩いていた大菩薩嶺。昨年と今年はコロナ自粛により行けませんでしたが意を決して登ろうということに。
梅雨も終盤になり、いよいよ夏山シーズンが開幕しようかという7月上旬。直前まで天気予報に一喜一憂しながらも好天を祈りつつ当日を迎えました。
今回ご同行頂いたのはinstagramを通じてご縁を頂いたWさん。チビワンにとっては少し年の離れたお姉さん。なかなか面白い組み合わせの3人。果たしてどんな山旅になるのでしょうか?
目次
山行ルート
毎年恒例のルートです。上日川峠からスタートし、福ちゃん荘からは唐松尾根を直登して大菩薩嶺に登頂。その後は眺望抜群の稜線をゆっくりと下り大菩薩峠へ。そこから一度登り返して石丸峠へ。下山は小屋平を経由して上日川峠に戻る周回コースです。
大菩薩嶺まで一気に登高するので序盤の急登が大変ですが、以降は基本下りながらなので、眺望を楽しみながら稜線歩きができます。大菩薩峠以降、石丸峠方面は登山客が一気に減るので静かに絶景を堪能することができます。
状況に応じて、大菩薩嶺から福ちゃん荘へのエスケープ(緑色ルート)とします。
山行目的
まだ完全に梅雨が明けてはいないので無理せずに天候には柔軟に対応して歩きたいところですが、チャンスがあれば奥秩父随一の稜線を堪能したいところです。
本日の山行目的
- ゲスト(Wさん)とのコラボ登山を楽しむ!
- 奥秩父随一の稜線歩きを堪能する!
- 石丸峠周辺の解放感のある登山道を楽しむ!
上日川峠より山行スタート
WさんとはJR塩山駅で待ち合わせ。そこから上日川峠までは約30分ほど。上日川峠に到着したのは9時過ぎ。当然の如く上日川峠第1~3駐車場への駐車は諦めていたのですが、この時間帯にしては奇跡的に第2駐車場に停めることができました。
第1~3に駐車できない場合は大菩薩湖近くの第4駐車場まで下らなければなりません。第4駐車場は300台程度駐車できる広大な駐車場ですが、上日川峠まで20分ほど登ってこなければならず、結構なロスだったりします。
チビワンからしてみれば、Wさんは一回り近く歳の離れたお姉さん(私とWさんは二回り近く離れてますがw)。最初からちょっと緊張気味。それでもチビワンの好きな「5文字しりとり」などに付き合って頂き、少しずつ距離を縮めてくれました。
Wさんは作業療法士(OT)を目指して勉強している大学生さん。チビツーが知的障害児ということもあってinstagramを介して知り合いました。お互い山好きなので、ぜひ子供たちと一緒に登山に行きましょうということになったのですが、残念ながらチビツーはしばらくちょっとした休息が必要なためにお山はお休み。いつかまたの機会に子供たち二人と一緒に歩ければなぁと思っています。
上日川峠から福ちゃん荘までは20分ほど。軽く小休止を入れて、大菩薩嶺までの直登となる唐松尾根への準備をしていざ出発!
唐松尾根の序盤はまだまだ緩やか。ウォーミングアップには最適です。
稜線上に出ないとなかなかお花はあまり多くないのですが、さっそくニガナが出迎えてくれました。
Wさん撮影。「木の間から見える大きな岩が見える?あれが雷岩だよ」のシーンだったと思います。山行中の様子を第三者目線で見ることは滅多にないので、とても新鮮な写真でした。
尾根後半は一気に斜度も上がります。
伝わりますかねー、この斜度。
そんな中でも、鮮やかなサラサドウダン(更紗満天星)が癒しを与えてくれます。
雨さえ降らなければ、くらいの覚悟で臨んだ今日の山行ですが、ところどころで青空も覗かせてくれました。
そして振り返ると・・・おぉー!雲海っぽくなっていますね。南アルプスは稜線が見事に雲に覆われていますが、天気予報からすれば御の字の眺望です。
長い急登も終盤、目の前に雷岩が見えてきました。あともう少し!
青空と雲海の最高標高点へ
雷岩に着きました。先ほどよりも雲が晴れた感じです。眺望のある場所としてはここが最高点です。
では、三角点上の頂上となる大菩薩嶺まで行ってみましょう。ここからは10分ほどです。
日本百名山 大菩薩嶺(2057m)、チビワン3回目の登頂です!・・・って、Wさんのカメラ優先ですか(笑)
Wさんとチビワンのツーショット
3人揃って。撮影ありがとうございました。
Wさんに撮って頂きました。これもいい写真だー♪
ちなみにWさんはEOSのレフ機でした(嬉)
雷岩に戻ってランチタイム。みんな揃ってシーフードヌードル(笑)
この眺望の中食べるヌードルは最高ですなぁ!
視界は半分諦めていたので、ここまでの景色を眺められて本当に良かったです。
垂涎の稜線歩きへ
では再出発しましょう。お腹も満たされて、さらに「あとは基本下るだけ」ということでチビワンの表情もだいぶほころんできました。
おぉー!わずかな青空と共に、親不知ノ頭、さらにその先の小金沢山方面までしっかり見れてるではありませんか!
草のグラデーションがキレイでした。
切込み隊長、闊歩。
草と雲のフレームの先に見える甲州市街。
・・・を、こんな感じで撮影してました(笑)
チビワンの姿勢(笑)
お決まりの構図で。Wさんは大菩薩嶺を歩くのは初めてとのこと。この景色をご案内できたことにまず安堵。
ここから少しずつ岩稜帯歩きが増えてきます。
この稜線歩きがたまりませんね。
こうやって見ると、「あぁ、ちゃんと親子登山やってたんだなぁ」と思います。貴重な写真をありがとう。
賽の河原近くでは巨大なケルンがゴロゴロと。先生の出番です。
これだけはやっておかないとね。
介山荘が見えてきました。いやー、高気圧がんばりました!
青空と奥秩父の稜線をバックに。
Wさんも。恐らく当ブログ始まって以来最も華のある写真かと・・・・。
すっかり夏の青空になりましたね。よかった・・・。
何の碑石だったのかはわかりませんでしたが・・・乗るのはどうかと(笑)
大菩薩峠に着きました。お決まりの写真ですね。
介山荘でコーラ!まずはグイっと一杯キメて、ここからの登り返しに備えましょう。介山荘にはトイレもあります。
ひっそりと奥深い、もう一つの大菩薩峠
大菩薩峠からは先は一気に人が少なくなります。多くの人はここ大菩薩峠から福ちゃん荘を経由して上日川峠に戻りますが、私たちはもう少し遠回りして石丸峠を目指します。
わずかに登り返しがありますが、15~20分ほどでピークを越えるのでそれほどキツくはありません。
これぞ奥秩父、と言わんばかりの奥深さ。苔も見事です。
しばしこの奥深さをご堪能下さい・・・。
貸し切りの石丸峠
熊沢山という小ピークを越えると一気に視界が広がります。
左下に見える鞍部が石丸峠の分岐です。今日も完全に独り占めでした。
WさんもGoProで(笑)
すると、今日は諦めていた富士山がここに来てようやくその姿を一部見せてくれました!なんだかんだで、天候には恵まれた日でしたね。
気持ちいいなー
やっぱり青空がよく似合う。
そして何度も撮ってしまいます。
ようやく石丸峠の分岐に着きました。ここをUターンするように上日川峠に向かいます。
当ブログのトップページにもなっている景色。ここが私たち親子登山の原点ともいえる場所。
ここからしばらくは再度長い長~い樹林帯に入り高度を下げていきます。
ザブンと♪
長い樹林帯歩きが終わると、渡渉箇所があります。このルートでは全部で大小合わせて3か所の渡渉箇所がありますが、写真のこの場所が一番大きな渡渉となります。
チビワンもクロックスに履き替えましたが、「水が冷たすぎる・・・」だそうで。
それでも火照った体に気持ちの良い涼を得られることができました。
上日川峠へ戻り、ゴール!
十分に涼を得られたので、そろそろ最後のシメ。上日川峠へ戻ります。ほんの僅かですが、登り返す形になります。
斜陽を感じながら。
木橋も抜けて
ここを抜ければ、上日川峠です。
ゴール!お疲れさま。さすがにチビワンにも疲れの表情が。よくがんばりました。
さて、温泉に向かいましょう!
♨下山後温泉情報♨
ほったらかし温泉
大人:800円(中学生以上)
子供:400円(0歳~小学6年生)
2021年7月現在、コロナ対策のためログハウス休憩所は利用できなくなっています
振り返って
前日まで本当に天気予報には悩まされましたが、ふたを開けてみれば十分満足な天候でした。振り返ってみれば、やりたいことはすべて達成できたかなぁと。
今回初めてご同行頂いたWさんにはチビワンも緊張していたことかと思いますが、Wさんのお人柄もあり、最後はかなり打ち解けて来ていたようでした。是非ともまたお付き合い頂ければ嬉しいです。ありがとうございました!
さて、次はどのお山に登ろうか!?
山行データ
- 出発時刻 / 高度: 09:15 / 1586m
- 到着時刻 / 高度: 15:34 / 1587m
- 合計時間: 6時間19分
- 合計距離: 8.36km
- 最高点の標高: 2037m
- 最低点の標高: 1553m
- 累積標高(上り): 643m
- 累積標高(下り): 644m
Reliveで山行振り返り
最近のコメント